イラストレーター秋山亜軌の日記を中心としたブログです。イラストレーターとしての活動報告をはじめ、美術や映画、音楽の話、興味のある出来事など、幅広い話題を独自の意見を絡めて執筆しています。

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ビッグフィッシュ

今日はビッグフィッシュを見ました。よかったです。すっごく!
なんだろう。ビデオ持ってたものの、ユアンマクレガーにあまり魅かれなくて、見てなかったんですが、これはティムバートン作でもトップ3に入るくらいの傑作だと思った。
ティムバートンの自伝のような作品と言ってもいい。監督のファンタジー、フィクションにかける意気込みがそのまま出てる感じですね。彼の作品ではメッセージ色が一番強いように感じた。キャスティングも主役が社交的だからジョニデじゃなくてユアンなんだと納得できた。
「スリーピーホロー」までのアイテムにとことんこだわるという作り方でもないし、音楽もそれまでと毛色が異なる。ジョニデもいない。なのにここまでティムバートンらしいのはさすがです。
僕はこれを見ないでチョコレート工場を見たので、ティム・バートンも随分一気に変わったなと思ったのですが、これが間に入るとうなずけますね。
途中途中で語り口調が入ったり、キャスティングであったり。
ティムの奥さん(ヘレナ・ボナム・カーター)も、とても素敵な役で出ているし、ウンパルンパの彼もサーカス団の弁護士役で出ていたりして、そんなお馴染みのティム・バートンワールドの住人達にも会えます。あと個人的にスティーブ・ブシェーミ大好きなんですよ。いつもサイコ系のイカれた役で出てくるんですけど、彼は最高です(「コンエアー」や「ハピネス」にも出演。)。不気味な役をやらせたらピカイチですよ。板尾さんに似てるよね(笑)。
主人公の父親の作り話が本筋として描かれ、父の本当の姿を知らない息子が真実との照らし合わせをして、本当の父の姿を探していく、というのがあらすじなんですが、その父親の作り話がどれも素敵なんですよ。
僕がとっても気に入ったのは父親が好きな人のために、名前を知るために3年もサーカス団で身を粉にして働いて、家の前を一面の水仙で埋めてアプローチするエピソードですね。
あとラストシーンも最高だった。息子のイメージの世界で、父親は今まで出会った大切な人達に囲まれて、ビッグフィッシュに転生して川を泳いでいく。あんな死に方だったら、素敵だよね。ティム・バートン流、死の解釈。
個人的にもフィクションとノン・フィクションについてよく考えるので、後押しされた気分になった。
現実を凌駕できるくらいの想像をする、或いはそんな希望を人に与えるには、並大抵の夢見がちでは駄目だろう。頭に馬鹿がつくくらいでないと、人に夢をみせるどころか、自分にすら危うくなる。強迫観念のように信じて疑わないこと。人の意見に紛らわされないこと。百の嘘を重ねれば一個くらいは本当になるさ。
  1. 2006/03/20(月) 01:06:16|
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時計仕掛けのオレンジ

昨晩は「時計仕掛けのオレンジ」を見てました。これも何回も見てるんですが、好きな映画。ビデオで持っときたかったから、ケーブルでやってたの録っておいた。ちゃんと録れてるかを確認したかったがために、ビデオつけたら、最後まで見てしまった。おかげで寝不足です。
うん。やばいですね。あまりおすすめしないけど、人間、本質的な部分は死ぬまで、(死んでも?)直らないというか、そういう映画。
キューブリックの映像は、すごい。恐ろしい。技術的なことはわからないけど、一貫してるのは恐怖の中に潜むエキセントリックと美しさを追求してるってことかな。僕はエキセントリックとシュールは得意だけど、美しいものが作れないから、とても嫉妬する。うまいなあ、と思います。キューブリックの映像ってあまり時代に左右されないカッコよさがあると思うんですよね。「シャイニング」も「2001年宇宙の旅」もそうだった。ちょっとまた映画にハマってます。
っていうか、さっきコーヒーメーカー倒して一時間くらい掃除してたよ。粉入れるところ間違えるし、外して洗おうと思ったら倒れるし、さんざんですよ。
でも一時間かけて入れたコーヒーのおいしいこと。
日曜日もおいしいコーヒーを求めてわざわざ吉祥寺まで行って買ったんだけど、もう夜で喫茶店ほとんど閉まってたんですよね。(前日仕事で徹夜して日曜寝て起きたら夜だった。)
ヘンな幻視を見て、このまま僕は失踪して、どこかの森に迷い込んで、さまよい歩いて、幻の喫茶店を見つけるんだ、とか考えてたんだけど、そこではきれいなお姉さんが飲んだこともないようなおいしいコーヒーを出してくれるんですよ。
もう完全にやばい人と化してますけど、そんな白昼夢(夜だったからただの夢とも言う。)を見ているときはなんかフワフワして気持ちよくなってる。春だからなあ。
  1. 2006/02/22(水) 02:42:43|
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デビッド&リサ

ずーっと前にFOXチャンネルで録って、ことあるごとに何度も見る映画が「デビッド&リサ」なんですが、また久しぶりに見て、いいなあ、と思った。すごく目頭が熱くなる映画。
精神病院が舞台で、人に触れられると発狂してしまう青年と、韻を踏まないと会話ができない二重人格の少女が心を通わすことで、快方に向かっていくという話なんだけどね、まあ映画というには地味なんですわ。
でも、僕この映画大好きでですね、本当にピュアな人を愛するっていう喜びが詰まっているような映画だと思うんです。
とにかくヒロインの女の子がかわいく思えてくる。別にどうってことない子なんですよ。スタイル悪いし、顔も並だし、クレイジーだし。
たぶん仕草がいとおしくなるんだろうな。何度となく繰り返されるシーンがまたいい。
リサ「あなたの目に何が見える?」
デビッド「僕を見る女の子が見える。」
リサ「女の子?」
デビッド「まるで真珠のような。パール・ガール。」
リサ「パール・ガール。」
大はしゃぎして走っていくリサ。
文字にするとよさが伝わらないんですが、こういうやりとりのシーンが何度も繰り返しあるのね。たぶん繰り返すからいいんだと思う。これは互いに心を許していることを確認しているシーンなんですよ。精神が崩壊した人間が誰かを信じたいと思ったとき、とても臆病になる。それでも手を伸ばして、その人の手をつかみたいと思う。そういうのを説明的にではなく、二人の距離が狭まっていく過程でうまく描写していると思う。
人を信用するって僕からしたらすごく難しいことなんですよ。例えば今日「あなたのことが好きよ。」って云われたとしても、次の日、相手の表情が変わってたら、それだけで昨日のことを疑っちゃう。ネガティヴだから。コミュニケーションてそんなに簡単なもんじゃない。何度も確認しあって、積み重ねて、あ、今日も僕の好きなこの人だっていって、やっとそこで成就するものだと思ってるから。僕は初対で人に褒められても信用なんてしないから。自分も含め、コミュニケーションさぼりすぎだと思うんですよね。忙しいのを理由に。
この映画はめちゃくちゃ人に薦めたいような、でもおおっぴらに薦めたくないような、自分だけが生涯連れ添いたいような、そういう映画。人に貸すとしたら影でこっそり、これは秘密ね、って渡したいような映画ですね。登場人物が皆病んでて、行動もおかしいから、どこか現実感がなくて、夢の中にいるような気分で見られる。
普通の軽いラブストーリーでは少しもうるうるこない僕ですが、それよりももっと人と人が根源としてほしいと願ってるようなつながりがこの映画にはあると思う。最後の砦っていうくらいの、パンドラの箱を開けたら、それしかないっていうくらいの愛情っていうか。
  1. 2006/02/20(月) 03:41:50|
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ダウンバイロー

ジム・ジャームッシュ監督の映画「ダウンバイロー」を見ました。
スタイリッシュで美しい白黒の映像がかっこよくて、キャラが立ってて面白かった。
ジム・ジャームッシュの映画は雰囲気や空気を描くのに非常に卓越したものがありますね。一応脱獄映画なんですけど、この人の映画は目的は大して重要じゃない。人生で起こる偶然の出会いを描くことに全てを賭けているのだと思う。
「ナイトオンザプラネット」もその時、偶然にタクシーに乗り込んできた乗客と運転手のかけあいが面白い映画であって、目的地は大して関係がなかった。この映画も脱獄こそしますが、意外とあっさり脱獄できてしまうし、それ自体には重きを置いていません。それよりも偶然に刑務所で一緒になった三人の出会い、やりとりで魅せている映画です。こういう映画はキャラに全てがかかっていると思うんですが、それぞれにクセがあって憎めなくってシュールでかっこよかった。キャラが死んでるとこういう映画は破綻してしまいますよね。キャラが一人歩きしだすとそこに成り行きでストーリーは自然とできていくんだな、そんなことも感じました。僕はDJが好きだったな。ほとんど脱獄映画って刑務所でたらそこで終わりなんだけど、そのあとを描くのが新鮮でした。
うん、なんとなくこの人の作風はわかった気がする。偶然に起こる人と人との束の間の出会い、その化学変化によって展開していくストーリー。そんな感じ。そして出会いがあれば当然別れもあるわけで、別れのシーンにこそ、この監督の美学が詰まっているなと感じる。ラストシーンは秀逸でした。決して押し付けがましくないけど熱い。
ただ、基本的に大義がない映画なのでその辺がジム・ジャームッシュの苦手なところでもある。雰囲気を描くことに力を入れているのでそういうのが好きな人にはたまらないんだろうけど、僕には多少ダラついているように感じました。基本的にテンポが遅めなので血気盛んな人にはオススメできないです。以上。
  1. 2006/02/13(月) 01:11:44|
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チャーリーとチョコレート工場

先日、やっと「チャーリーとチョコレート工場」を見ました。
元版の「夢のチョコレート工場」をすでに見てたので、大体の話の筋は知ってるんですが、それでも楽しめた。
元版もすごく面白いんですが、一番の大きな違いと云えば、やはり演出がずっと進化した点でしょうか。元版のセットははっきり言ってすごくちゃちい感じで、学芸会のセットみたいで、世界観を表現しきれてなかったんですが、今回はティムバートンがバリバリに作りこんでるのですごくチョコレート工場っていう世界がそこにあるように感じられた。
少しCG使い過ぎな感があって、そこは馴染んでなかった気がするんだけど、全体的には見事だった。リスがくるみを分別する部屋とか本物のチョコレートで作った川とか、すごかった。
ティムバートンのいつもの世界観を想像していると、ちょっと違うな、と思うかもしれない。今回はいつもの暗い酸性色で、細長いシルエット駆使して、っていうのとはちょっと違くて、とにかくカラフルでポップ。毒があったりかわいいのは今まで通りだけど、わかりやすく云うとシザーハンズで見せた、パステル調の街の感じかな。
いつもの感じはコープスブライドのためにとってあるのかも、なんて思いました。
そしてなんといっても、ジョニデさん。上手い。今までにないジョニさんの演技です。ウォンカの神経質で潔癖症で人に心を許さない性格や、お茶目な部分、ブラックな部分まで非常にわかりやすく演じています。
この人のすごいところは誰にでも変化がわかるように見せてくれるところ。正直演技の上手い下手っていうのはよっぽど下手でない限り何をもって上手いとするのか難しいと思うのですが、この人の演技は誰にでも違いがわかり、ウォンカという人が一発で理解できる演技。それが素晴らしい。
ジャックスパロウ船長もかなりハマッてたけど、今回もそれに劣らずハマッてます。ハサミ男と薬中と科学者、作家、宇宙人、殺し屋、何でもやっちゃう。でもその一つ一つが全然違う。変装がこんなに似合っちゃうのはいいですねー。
今回注目して見てほしいのは口元の演技。って注目しなくてもたぶんそこに目が行くと思うけど。すごくぎこちなくて人付き合い苦手そうな感じがよく出てる。あと字幕の方が絶対いい。声がやたらと裏返るんですが、そこもとってもウォンカらしい部分なので。
この映画見ながら思ってたんですが、やっぱりジョニさん目当てで見に来てる人が多いんだな。映画館の温度がジョニさんが登場するシーンで一気にボッと上がる感じなんですよ。歓声が上がるわけじゃないんですが、声ならぬ声を感じるというか。
金のチケットを手に入れた五人の子供が閉鎖されたチョコレート工場に入って、人形がウォンカのテーマを歌いながら燃えていくシーンで、ウォンカが登場して、「歌詞はやりすぎだけど、ラストが最高でしょ。」と言うところ、すっごいテンション上がった。きたーーーって。
この映画の他の見所としては、個性豊かな五人の子供たち。よくもまあ、こんなぴったりな子憎たらしい子供たち(笑)をキャスティングできたな、と思いました。あのファットボーイは最高でした。インパクトあった。
しかしあの子らが無事(?)生還したシーン、ここも笑いどころではあるんですが、あれがなかったらもっと恐ろしいトーンにも持っていける内容でもあるんですよね。「注文の多い料理店」みたいな感じで。あれはあれで怖い気もするんですが。童話ってけっこう恐ろしい話が多くて、子供がそういうのが好きなせいもあるのかなと思います。
ラストは元版の方がよかったかな。今回のはウォンカ親子の仲直りが描かれていたけど、あの部分はなくてもよかったかも。ウォンカの人見知りする性格を説明するような感じが少しくどかったかな。
それで何気に影の主役、ウンパルンパは最高です。ミュージカルの部分と笑いの部分を思い切り引っ張っていってくれます。あのへんてこな歌にノリノリのウォンカもイカしてます。元版では小人病の方たちがやってたけど、今回のウンパルンパ、もっとちっこい。そして同じ顔。子供らが脱落するたびいちいち出てきて笑かしてくれます。
なんだかんだ云って面白かったです。ジョニデの演技だけでも見る価値はありですよ。
  1. 2005/10/06(木) 18:52:24|
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