イラストレーター秋山亜軌の日記を中心としたブログです。イラストレーターとしての活動報告をはじめ、美術や映画、音楽の話、興味のある出来事など、幅広い話題を独自の意見を絡めて執筆しています。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告|
  3. トラックバック(-)|
  4. コメント(-)

GO

今日は久しぶりに実家に帰ってきました。たまに帰ると実家というのはいいものですね。豚汁も甘酒も雑煮も用意して待っててくれました。ありがとうね、お母さん。帰省といっても僕の場合、新幹線とか飛行機とか大げさな乗り物に乗ることもなく、自転車か電車で帰れる所にあるので、すぐに帰れるんですけどね。だったら、もっと帰れよって感じですか?これからはもっと帰ろうと思った(笑)。
ところで今年はもっと本読もうと思って、友人から金城一紀の「GO」を借りました。あらたに「読書」なんてカテゴリー作っちゃいましたよ。
えーと、内容は在日朝鮮人の男の子が日本人の女の子と恋に落ちるという話。これじゃ省略しすぎなんで、付け加えると、「在日」(あくまで日本人がそう呼んでいる。)として生まれついたっていうだけで様々な偏見、差別、ハンデを強いられてきた青年(主人公)の怒り、葛藤、闘争を描きながら、自分は一体何者なんだ?という自分探しに発展し、最後には、そういったボーダーラインを飛び越えて、一人の人間として成長する、というお話。むしろ、こっちがメインだと思うのですが、あくまで恋愛に関する物語だというのだから仕方ない(笑)。
なんていうか、こんなにすがすがしい気持ちにさせられた小説は久しぶりでした。テンポが良くて一気に読んでしまった。タイプ的には村上龍の「69」と同じくらい爽快で甘酸っぱくて元気があって疾走感のある小説。ただ、こちらには慎重に言葉を選ばなくてはいけない部分があるため、その点では、単に甘酸っぱいでは終われないシビアで重い文脈もあります。基本的には楽しくて、特に男の子に読んで欲しいですね。
僕もかなり少年らしい無垢な部分を突付かれました。とても熱い気持ちにしてくれます。
主人公がただの馬鹿で血の気が濃くて暑苦しいキャラクターだったら、ここまで共感できなかったと思います。主人公は頭が良くはないけど、切れるタイプで、生きていくために必要な知識や体を手に入れるために必死だからこそ、ここまで応援したくなったと思う。同時に日本人がこんなに自分の国のルーツに無頓着であることがなんだかとても恥ずかしくなってしまった。
在日朝鮮人に対しては知らないことがいっぱいあって、これを読んで少しだけわかった気がしました。すごくわかりやすく書いてあるので、そういう点でもこれはおすすめ。日本の法律がどれだけ馬鹿馬鹿しくて外国人にとって障害のあるものかということも痛いくらいわかるし、そういう理屈じゃない部分で、もっと偏見や差別、迫害があるのか、ということもわかった。いや、その「わかった」がわかってないことをわかったかな。
家族や友人を丁寧に描くことで、それを鏡にして主人公という存在がより明確に浮かび上がってくるような描き方も好感が持てました。
まあ、そんなに難しく考えなくても、単純に楽しい小説と云ってもいいかもしれない(笑)。
余談ですが、杉原と桜井の音楽や絵の趣味や、たまに出てくる格言もけっこう僕の知ってるのとリンクするところがあったので、そんな場面ではクスリと笑ってしまいました。
スポンサーサイト
  1. 2006/01/03(火) 19:35:02|
  2. 読書|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0
<<耐震問題 | ホーム | 新しい年のはじまりに・・・2>>

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://surshelter.blog5.fc2.com/tb.php/95-f05892d3
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。