イラストレーター秋山亜軌の日記を中心としたブログです。イラストレーターとしての活動報告をはじめ、美術や映画、音楽の話、興味のある出来事など、幅広い話題を独自の意見を絡めて執筆しています。

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タイムカプセル

今日は前にブログに書いたように、恋愛のショートシナリオをアップします。
これは番組の企画モノで恋愛のショートシナリオを書くという企画があって、僕文章書くの好きなんで、ぜひやらせて下さいって云って、書いたものです。
企画自体が大幅に変わってしまったのでお蔵入りになったのですが、どうせだから上げちゃいます。
かなり青くさい話で、女性の気持ちで書いてるので自分では少しウエッ!てなるんですけど周りの評価はそんなに悪くなかったので、まあ恥ずかしいから、秋山特にアップするものないんだな、くらいの感じで読んでください。ではどうぞ。

タイムカプセル

高校から十年来の同窓会。
私は昔付き合っていた彼に会えるのを、密かに楽しみにしていた。
卒業前の数ヶ月付き合っただけで、終わってしまった恋だけど、
あれ以来あんなに人を好きになったことは無かった。
当日、彼が姿を現したとき、私はどきりとした。
彼は昔とちっとも変わっていなかった。
背が高く、笑ったときに白い歯がくっきりと見える。
彼は私に挨拶だけすると、旧友たちの方へ行ってしまった。
会食を終え、誰かがタイムカプセルを掘りに行こうと云った。
私は内心焦っていた。私と彼は二人で、その時の思いを綴ったノートをタイムカプセルに入れた。
十年も経てば笑い話になる、そう思っていたのだけれど、私の方は何も変わっていなかった。
しかし私の心配に反して、タイムカプセルは見つからなかった。皆埋めた場所を忘れていたのだ。
皆が二次会に行ってしまった夕方、私は校庭の隅にある木の下を掘り起こしていた。
私ははっきりと覚えていた。
そしてタイムカプセルを取り出すと、すぐに思い出のノートを見つけた。
”いつまでもこの気持ちは変わらない。十年後もこの木の下に二人でいられるといいね。”
そう書かれた少し黄ばんだノートを読んでいると涙がこぼれた。
誰かの気配がして、ふと背後に視線を移すと、夕日に照らされた彼の姿があった。
彼もまた、同じ気持ちで居てくれたのだ。
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  1. 2005/08/11(木) 00:39:08|
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