イラストレーター秋山亜軌の日記を中心としたブログです。イラストレーターとしての活動報告をはじめ、美術や映画、音楽の話、興味のある出来事など、幅広い話題を独自の意見を絡めて執筆しています。

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LaQua(ラクーア)その3

10月8日、日曜日に旧後楽園、LaQua(ラクーア)に行って参りました。今回はラクーア特集完結編。
僕、ナオちゃん、ナナに、遅れてきたシンちゃんが加わり、4人になったメンバーでザ・13ドアーズへ。ザ・13ドアーズはお化け屋敷で、この遊園地ではサンダードルフィンの次にプッシュしているアトラクションなんですが、機械仕掛けのおどかしが多くて、とにかくちゃちい仕掛けなので、女の子に抱きつかれるようなことは決して期待してはいけません(笑)。
怖い怖くない以前に内装がボロくて汚いので、なんか興ざめでした。警戒しすぎた僕らもいけないんですけど、ほとんど出てくる前に何してくるかが読めちゃったんですよね。機械は駄目です。生身の人が飛び出してくるのが1番驚いた。
ザ・13ドアーズを出た僕らはサーティーワンに並び、広場で本日2回目のアイスを食べて一休み。もう陽はすでに傾き、黄昏時の広場にはすごい人の山。
とうとうアイツに乗ることにした。ラクーアのロゴデザインにも取り入れられてる大トリのサンダードルフィンです。少々早めだなと思ったのですが、他に心魅かれる乗り物も無かったし、これ以上先送りにして、待ち時間が増えて乗れなくなるという最悪の事態を避けるためでした。ここにきたらこれに乗らないわけにはいかないでしょう。それよりなにより、ナナがすでに乗る気満々で臨戦態勢に入っていた。
僕も誘われるように、そのテンションに乗りました。ナナを喫煙所に呼び出し、一緒に1本吸って、さあ行こうか、と気合いを入れました。やっぱ女の子にかっこ悪いトコ見せらんないっしょ。いや内心全然ビビってたけどね。
シンちゃんが1番ふんぎりがつかなくて、下から見てるだのなんだの最初云ってたんですよ。1回乗ったことがあるらしく、2回乗るもんじゃねえとかエグい乗り物ですぜ、とかさんざん愚痴ってた。相当1度目で懲りたんでしょう。でも、ヘタレとか責める気も無かった。実際怖い乗り物ですからね。僕もこれから乗ると云いながら、まるで実感が無かった。本当に乗るのかよ!?と何度も心に問いかけてた。東京ドームを見下ろすとんでもない高さだし、レールねじれてるし、観覧車や建物突き抜けてますからね。
サンダードルフィンに並ぶ前、ガリバーのように大きな人とすれ違った。僕の顔のあたりにその人の腰がくるんですよ。あれはびっくりした。ゆうに2メートルは楽々あった。あんなのと戦ったら勝てるわけないよね、なんて僕とシンちゃんで云ってました。
サンダードルフィンに並ぶ待ち時間は30分くらいだったと思うけど、すごく僕には長く感じられた。その間4人でずっとしゃべり倒してたからね。それぞれが刑の執行を待つ囚人のような不安な気持ちで、その時が来るのを待ちました。
でもあとになると、この不安を一緒に乗り切ったからこそ、固い絆というか一体感が生まれたと思うんですけどね。
1回シンちゃんが逃げ出してどっか行っちゃって、僕らが「見損なったわー!あいつの株大暴落だぜ。」とか云ってたらチケット買って先で待ってた。悩んだ挙句、踏みとどまってくれた。これじゃいけねえ、って思い直したそうです。でも「なんで金払ってわざわざ怖い思いすんだよ、バカかよ!」ってずっと愚痴ってましたけどね(笑)。ナオちゃんも車で酔っちゃうくらいなのにダイジョブかなってすごく心配した。1番素っぽくて落ち着いてたけどね。ナナはこわばった表情になりつつも、楽しそうでした。僕は中でも特に口数多かったですね。黙っちゃったらマジっぽいしね。修羅場になるほど笑っちゃうし、ごまかそうとたくさんしゃべっちゃうんです。こういう時ってその人の「らしさ」がよく出ますよね。
僕はいったん列から抜けて、サンダードルフィンをカメラに収めてきました。巨大な敵もフレームに入っちまえば、たいしたもんじゃないと思えるかなあ、なんて本気で考えたのです。

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↑しかし改めて向き合うことで、より怖さが倍増しただけで何の慰めにもならなかったです(笑)。
しかも、乗車直前でわかる事実が多すぎでした。乗り終わった客にはスタッフが拍手で迎えてくれる。(そんな怖いのかよ、と思ってしまう。)安全バーが肩に下ろすようながっちりしたものではなく、腰につけるだけのシートベルトのような細いタイプのものであること。直前にならないと自分が前から何番目になるのか、席がわからないこと(これはどのコースターでもそうだけど。)。1番前だったら最悪だし、1番後ろでも最悪でしょ。ナナが自分らが何番目になるか数え出したので、僕とシンちゃんはそれを制止しました。これ以上の不安要素を増やしたくなかったし、もう頭であーだこーだ考えたくなかった。この待ち時間が続けば続くほど精神の困憊は続くわけで、なんでもいいから早く乗ってしまいたかった。乗る直前なんて、鼓動が最高潮に脈打って、「ヤバイよ。」しか言葉が出なくなってた。僕とシンちゃんは誰に向けるでもない怒りを吐き出していました。

20061012000608.jpg

↑そしてついにその時がやってきた。
ゆっくり動き出すコースターと僕たちに、微笑みかけ、手を振るスタッフ達に無性に腹が立ち、声ならぬ声で罵倒するも、その声は誰に届くこともなく宙に消えました。
カタカタと不気味な音を立て、ゆっくりとコースターは黄昏の空高くへ僕らの体を運んでいきました。ありえない急な角度で上がっていく中、つかまれる部分に必死でしがみつき、思い切り前かがみになって、体中の筋肉や毛穴が収縮していくのを感じました。眼下には東京ドームシティーが広がり、シンちゃんは「東京ドームが下にあるって!アホか!ヤメロ!下ろせ!」と叫んでいました。
それを合図にするかのようにてっぺんから一気に加速して急降下。僕らはまっさかさまに落ちていきました。ああ、このまま心中か。僕は一瞬自暴自棄になった、いやそれよりも何か大きな力に屈服するような、服従させられるようなやるせない気持ちになった。もうどうにでもしてくれよ、と白旗宣言をする他ありませんでした。
そのあとはあっという間で、落ちたり回ったり、再び上がったり、落ちたり、とにかくものすごいスピードで体を縦横無尽に振り回され、もうなにがなんだかわからない状態。僕は何を思ったか一瞬手を安全バーから離し、万歳をしようとしました。この無条件に屈服しなくてはならない状況下での唯一の抵抗でした。この支配からの卒業。しかし、手を離した瞬間、体がふっと浮き、怖くなってすぐにバーを掴み直してしまった。僕のささやかな反抗はいともたやすく、「恐怖」の二文字に潰されてしまいました。でもそれもまた僕らしい。ジェットコースターが乗車位置に戻ってくると、やけに素直な気持ちになっていました。結局プライドなんてものはその程度のものです。
コースターから降りると、腰砕けになって、情けないことに、腰がカクカク鳴って、宇宙探査から帰ってきた飛行士のようにフラフラしてまっすぐ歩けなかった。デパートに入ってもしばらく茫然自失でした。3歳は老けた顔になっていたと思います。ナナとナオちゃんは意外にもあっけらかんとしていて、いざとなると女の子は強いなあと思ってしまいました。ナオちゃんは怖いは怖かったけど、(スピードが)早いから思ったよりは平気だったと云ってました。それはわかる気がする。ゆっくり景色が見える方が怖いですよね。僕も上がっていく時が1番怖かったですから。ナナは、もう1回乗ったら今度はまわりをもっと冷静に見られると思うって云ってました。
そのあと、疲弊しきった僕らはデパートを歩き回り、パスタのソースを売ってる店で試食をつまみました。すごく種類がたくさんあります。アンチョビ、ガーリックトマトをクラッカーに塗る食べ方を紹介してて、僕らは試食という範疇を超えて食べまくってた。クラッカーのボックスを空にしてたからね。嫌な客です(笑)。ここでもナナの食べっぷりは旺盛でした。おいしくてビールのつまみにも最適なので、僕とシンちゃんは1ビンずつ、ソースをお買い上げ。
デパートを出ると、外はすでに真っ暗で、遊園地全体がライトアップされ、ロマンチックな雰囲気を醸し出していました。

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↑夜のムーミン。独特のエロティシズムを讃えていました(笑)。

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↑メリーゴーランドもライトアップされて、とても美しかったです。ナナはふと、こんなところに彼氏と来たら最高だなあ、なんてもらしてました。

道端に腰を下ろし、皆で並んで座ってしゃべっていたのが、すごく高校生ぽかった。寒くなってきたので、店に入って夕食をとりました。お酒は一杯しか飲んでいなかったけれど、話は弾んだ。
ナオちゃんは就職、僕は引越しの話、ナナとシンちゃんは職場の話をそれぞれにしました。いない渋トナメンバーの話なんかもちょこっと。
大トリのサンダードルフィンを乗り越えた僕らには、遊園地でやるべきことはやり切った感があり、皆ダレた感じになってきたので、これで終わらすまいと、僕が率先して「エアホッケーやりにいこうか!」と云って店を出ました。無機質な機械でなかば他動的に遊ぶのもいいけれど、最後は体を動かしてフィジカルな人間的ふれあいをしたかった。
東京ドームシティー内のゲームセンターを2軒はしごしました。ここのゲームセンターはいい意味で時代遅れで、古きよき時代の体を動かす系のゲームが揃っています。エアホッケーもそうだけど、ジョッキーの擬似体験ができるゲーム(馬にまたがって競馬をするゲーム。)やバスケのフリースローのゲーム、モグラたたきなど、今じゃあまりお目にかかれないゲームが盛りだくさんです。
ここではシンちゃんが運動神経の高いポテンシャルを見せつけました。久々にやったというモグラたたきではトップ10に入る高得点を叩き出し、ジョッキーのゲームではいきなり1位になって見せた。(僕はビリ2でした。とほほ・・・。)カーレースでは、交通事故だらけのナナから、バトンタッチされるとナイスドライビングでごぼう抜き。最近やつれてるイメージの強かった彼が、この時はすごく輝いて見えました。ヒュー!カッコいい。

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ジョッキーのゲームはシンちゃんに誘われてやったんだけど、ゲーセンレベルの運動量と思ってやると、泣きを見ます。かなりハードですよ。被覆筋、ヒラメ筋(ふくらはぎのあたりね。)がフツーに鍛えられますね。
ナオちゃんはUFOキャッチャーの名人芸を披露。よくUFOキャッチャーで寄り道するのをみかけるけど、これが本業だったんだね(笑)。ナナが欲しがったぬいぐるみを取ってあげようとする優しいお姉さんぶりも発揮。しかし、この日は釣果ゼロでした。釣れない台はすぐにあきらめるのが彼女流だそうな。
最後はエアホッケー。これ、かなり盛り上がりましたよ。男女ペアになったり、男組対女組になったりしてプレイしました。皆だんだん真剣になってきて、熱くなって汗かいて上着まで脱ぐくらい白熱しました。
僕とナオちゃんが組むと鉄壁のディフェンスが合言葉のいいチームワークが生まれた。男組対女組では、「大人気ない!(エビちゃん)」僕とシンちゃんは手加減することなく、アローナの如く容赦ない攻撃で女子をねじ伏せた。シンちゃんが攻撃、僕はディフェンスと立ち回りもはっきりしてました。
何かを一緒に共同作業するっていう行為は互いの絆を強く深めますね。爽やかな気持ちのいい汗をかいて、最高にいい気分だった。写真を撮るのも忘れるくらい、この日1番の盛り上がりをみせました。もし、この時の僕らを誰かがカメラに収めていたら、それはまさしく「青春」としか云いようのない絵面だったでしょう。レンズが熱で焦げついちゃうかもしれないよ(笑)。
帰り道、東京ドームから漏れるSMAPのキム兄と中井君のでかい声を聴きながら、夜風を浴びました。ドームの外で壁に耳を当てている女性ファンがいるのを見て、驚嘆の声を上げた。
まだ、22時にもなっていなかったけど、こういうジャスト・ア・青春ていう日にはそれに見合った時間に帰るのが一興と思い、早めに解散しました。
そして、帰りの電車の中、シンちゃんのあの言葉に辿り着く。
「恋をしてるわけでもないのに、なんなんだ、この爽やかな気持ちは。」
この言葉に全ては集約されていると思います。
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  1. 2006/10/19(木) 02:57:15|
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