イラストレーター秋山亜軌の日記を中心としたブログです。イラストレーターとしての活動報告をはじめ、美術や映画、音楽の話、興味のある出来事など、幅広い話題を独自の意見を絡めて執筆しています。

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出張

今日は仕事で山奥へ行きました。都内なんですが、チャリ三十分、電車で一時間、歩きで三十分、計二時間、五時起きですよ。いきなり僕しか人がいない、とか言われてしぶしぶ行ったんですけど、ぶっちゃけどいなかでした。駅降りたら空気が違うんですよ。田舎の匂いって言うの?それで、あたりは山に囲まれてるし、田舎の象徴のような異様にでかいけど寂れたパチンコ屋があるしで。とりあえず駅を降りると、大きい道路が走ってて、その向こうはもう山、全面、山、なんです。わかりにくい場所だったんで、地図でさんざん調べて行ったんですけど、山の上とは書いてなかったんで、思ったよりずっと遠く感じた。山、すごく急斜だし、ダッシュしっぱなしで4人くらいに道尋ねて、それでも若干遅刻しました。空気も心なしか薄かった気がします。内心こんなとこに入れやがってってすんごい苛立ってました。もうコンビニとかそんなもんはもちろんなくて歩いてる人も少なくて、人がいてもチャリかバイクかバスかマイカーに乗ってるんですよ。下界で道を尋ねたら、かなりあるから歩きじゃキツイっすよ、と念を押されたもんね。でも遅刻は厳禁の現場だったんで、嫌な汗ダラダラかきました。それで山の上にたどりつくと、民家が普通にあって、スーツで出勤する人がいてビックリした。たぶんバスに乗っていくんですよね。毎日ここから通うのかよ、と思いました。で、やたら公園が多くて、誰もいないんですけどとってもきれいに管理されてて、庭を持ってる家庭もたくさんあった。なにより見晴らしが良くて、驚くことに巨大な幼稚園がそこにはあるんです。遠くの地平線には山や雲が同じくらいの高さにあって、まるで幼稚園が空に浮かんでいるみたいな錯覚を覚えるんですよ。そこで子供たちが駆けずり回っていて、ダリやマグリットの絵画のように不思議な情景でした。昼休みにあたりの公園で休んでたんですけども、だあれもいないし、空気美味いし、これはこれでいいかもと思った。都会は人多すぎですよ。どこいっても落ち着かない。誰もいないっていいですよ。ハムスターを同じケージで何匹も飼うとその内殺し合いを始めるそうですけど、けっこうそういうストレスってありますよね。なんか渋谷とか行くと人と自分の境界線が薄くなるような気がするんです。冬になると感受性が鋭くなるのは空気の冷たさが自分と外界の差を産むからじゃないかと思ったことがあります。雨の日も同じような現象が起こるけど。それは室内にいるときで、外と部屋がシャットアウトされるからだと思います。とにかく人に囲まれていると自分の存在とかあいまいになるよねってことがいいたいんですね。将来山奥暮らしもいいかな、なんて思ったりします。
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  1. 2005/05/12(木) 23:00:00|
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