イラストレーター秋山亜軌の日記を中心としたブログです。イラストレーターとしての活動報告をはじめ、美術や映画、音楽の話、興味のある出来事など、幅広い話題を独自の意見を絡めて執筆しています。

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プラド美術館展

プラド美術館展はぶっちゃけ面白くなかった。なんていうか振り返るといい作品はたくさんあったにも関わらず、似たようなジャンルの作品が多く(光と影系、肖像画系)、あの美術館の構造上、階段を上り降りさせられ、非常に疲れました。ゴヤのラスト二枚とメレンデスの静物画が収穫だったかな。ゴヤの宮廷画家時代の絵はあまり面白くないけど、「アブランテス公爵夫人」はすごく美しい絵でした。色もそうだし、筆の置き方にも卓越したものがあった。ラストの「魔女の飛翔」なんて、すごくちっちゃい絵なんですが、圧倒的な存在感を放ってて、メインを張るにふさわしい絵でした。とても不思議な絵で何を隠喩しているのか僕にはわからないけれど、あの絵の魔法にかかってしまったのは事実。あれが見られただけでも満足でした。
メレンデスの職人的な静物画には驚いた。見事に質感を描き分けていました。水差しにおける大胆な白の置き方に画家の自信を見た気がしたな。
その他でも、よかったのをいくつか挙げましょう。
ウチのブログでも検索数が顕著に伸びてきているグイド・レーニの「クレオパトラ」という作品。(グイド・レーニの知名度は「美の巨人」で取り上げられてから、一気に伸びてきた感があります。フェルメールの「真珠の耳飾り」の構図にそっくりな絵をフェルメールより先に描いていて、影響を与えたのでは?と云われています。)
ムリーリョの絵はどれも、優しさと包容力があって、改めていい画家だな、と思いました。スケール感は大きいけれど、それを強さや迫力で魅せるのではなく大きい愛で包み込むように魅せてくれる。癒されました。
リべーラの「ミスターダンディズム」とでも呼べそうな渋いおっさんの二枚の絵もよかった。哀愁漂ってました。皺を描くことに命を懸けていたように思います。それくらい、皺の線に人生の重み、画家の気合い、怨念がこもっていました。
あとエル・グレコも本領発揮ではなかったけど、大きいので一枚いいのがありました。やっぱりあの人は大きい絵で才能が開花する人ですね。あのしなやかな筋肉の描き方は好き。壁画クラスの大きい絵じゃないと映えないなあ。神の世界を描いているわけで。
そういえばティッツァーノのサロメもよかったな。ヤン・ブリューゲルだってよかったし。
いい絵は本当多かったのに全体通すといまいちなんだよなあ。なんでだろう。ベラスケスはつまんなかったなあ。
もう一つついでに云うと、あのカラバッジョの絵かもしれない誰の絵かはっきりしていない絵がきてました(一応セロディーネ作となってはいましたが。)これは非常に興味深かった。僕はあれはカラバッジョの手によるものだと思う。見に行った方、どう思われましたか。

プラド美術館展チケット

フランシスコ・デ・ゴヤ/魔女の飛翔

フランシスコ・デ・ゴヤ/アブランテス公爵夫人

ルイス・メレンデス/ポデゴン:プラム、イチジク、パン、小樽、水差しなど

グイド・レーニ/クレオパトラ

ムリーリョ/エル・エスコリアルの無原罪の御宿り

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  1. 2006/05/02(火) 01:30:44|
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