イラストレーター秋山亜軌の日記を中心としたブログです。イラストレーターとしての活動報告をはじめ、美術や映画、音楽の話、興味のある出来事など、幅広い話題を独自の意見を絡めて執筆しています。

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ビリー、20000字インタビュー

それはひどく冷たい雨が吹きすさぶ、12月の夜だった。我が編集部に一本のデモテープが届いた。僕は営業の帰りでかじかむ手を電気ストーブで温めていた。
山のような入稿作業に追われ、おまけに体調が優れず、ひどく気分が滅入っていたが、そのデモテープがビリーのニューアルバム収録曲だと知るととっさに重い腰を上げ、封筒を破り、レコーダーにかけていた。
そして頷いた。拍手した。踊った。笑った。
次の日には風邪も治り、雨も上がっていた。嘘みたいな本当の話。

ビリーのニューアルバム「バスルーム」はウィットに富んだ詩と跳ねるようなグルーヴがあいまった非常に心地よいアルバムだ。前作の勢いも殺さずにここでは見事に大人のロックに昇華させている。一聴した印象はポップなラブソングでありながら、何度も繰り返し聴く内に、実は人の心の根底に潜む悪鬼羅刹を描いていることにも気付く。その危ういバランスが実に絶妙なのだ。なんと云っても、とにかくビリーの声がスウィートでセクシーだ。(業界の前評判では和製アッシャーの誕生だ、なんて声もちらほら上がるくらい。)音楽性の幅の広がりと共に、今作には人間ビリーの成長が確かに伺える。懐の深いアルバムだ。
バンドの解散から、ソロ活動、200万枚のヒットを記録した先行シングル「メスシリンダー」、そして、ニューアルバム「バスルーム」完成までの経緯を惜しみなく、ビリーに語ってもらった。
チッキンオンだけの独占密着取材、ビリー20000字インタビューをお届けするぞ。

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記者(以降、記。):どーもー。ビリーさんにお会いするのは、バンド解散以来ですね。
ビリー(以降、ビ。):ニイハオ。(ロケ地が横浜中華街のため。)もう、そんなに経ちますか?お久しぶりぶりっす。
記:いや、そういう、いちいち勘に触る言い回しはけっこうです。では、早速バンド解散あたりの話からお聞きして宜しいでしょうか。先に言っておくと、バンド解散から今回のアルバム完成までの流れを今回ビリーさんにぶつけていきたいんです。渋谷トナカイっていうバンドはビリーさんにとってどんなバンドでしたか。
ビリー:単刀直入だねえ。まあ、5年続くとバンドにも倦怠期がくるけど、俺らって不思議なくらいそれはなかったんだよね。俺は実際楽しんでいたし、バンドも上手く行ってるって思ってた。今でも俺にとっては最高のバンドだよ。皆イカれてるけどイカしてた。でも連中はバンドより色恋沙汰に夢中でさ、バンド内で付き合って別れてとかしゃらくせえことやってっから、解散したんだよ。その度に外部とコラボしたり、メンバーチェンジじゃ話にならないからね。俺にとってはロックこそが男のステータスだからさ。でもダースやジーフィとは今でもよく飲んだりするんだよ。今度ツアーにも一緒に連れて回ろうと思ってる。ダースは至高のイケメンギタリストだし、ジーフィは最高のエンターテイナーさ。それは今も変わらないし、友情は続いてる。
記:それはファンも喜ぶと思います。それにしてもバンドが色恋沙汰でだめになるって本当にあるんですねえ。ビリーさんはそういう浮いた話はなかったんですか?
ビ:ははは!ねえよ。(本気で怒る。)暇があったら、村上春樹の「ダンスダンスダンス」を読むか、ガンダムのプラモ作ってますから。
記:カッコ悪いっすねえ、そこは嘘でもロックしてるって云って下さいよー。さて、じゃあバンドの話はこの辺で、次はソロのビリー名義になってからの話をお伺いしても宜しいでしょうか。吉野、いやビリーさんにとってバンドを解散してからソロに移り変わるまでどのような心境の変化があったのでしょうか。
ビ:とにかくバンド解散してから、何もやる気が起きなかったんだよ。それで、バンドの解散ライブから三ヶ月くらい経ったある日、ベッドに入ってもなかなか寝付けなくてさ、真夜中にFTRで環七飛ばしてると、何かが目の前に飛び出してきたんだよ。急ブレーキをとっさに踏んだんだけど、そいつにごんって思い切りぶつかって、10Mくらい俺の体が宙に浮いて対向車線の方までズズズってスライドしてさ、でも運良く車の通りもなくて、無傷だったんだよ。それで自分が無事だとわかると、ぶつかったものが気になって目を凝らして辺りを見回したんだ。すると、そこにスポットライトみたいに一筋の光が降りてきて、小汚いじいさんがすっくと立っててさ、そのじいさんが云ったんだよ。「ソロやれ。」って。今思うと、あのじいさん、神様なんじゃねえか、って思うんだよね。
記:それは貴重なお話ありがとうございました。完全にネタですね。それは。とにかくあなたはバンド解散から、悶々としていたと思うんです。だからこそその間にスキャンダルを起こしたりされたわけで。あのフライデーの女性問題は結局どう決着がついたのですか?
ビ:いやネタじゃないですけど(笑)。フライデーの件はお金で解ケツしました。
記:じゃあ、先行シングル「メスシリンダー」のお話をお聞かせ願えますか。この曲は去年の夏頃リリースしたにも関わらず、ロングセラーでとうとう200万枚を突破しましたけども、僕あの曲大好きなんですよ。なんていうか和のテイストも感じるけど、エキゾチックな雰囲気の曲じゃないですか。異邦人みたいな。
ビ:今の話こそ、ネタなのに完全に流したね。まあいいや。いいですよ。どうせ僕は。えーと、「メスシリンダー」は自分のコンプレックスについて歌った曲なんだよ。僕は人より尻がちょっとでちゃってるんですね。それがずっとコンプレックスでね。でも最近風呂上がりに鏡を見ると、そんな俺もセクシーじゃんて思えるようになったっていうか。ソロでやっていく中でだんだんタフになったんだよね。ある日、テレビの滝川クリステルに「世界で一番セクシーなケツは誰?」って聞くとブラウン管の向こうのクリステルが「こんばんわ。それは、ビリーです。」って云ったんだよ。
記:また、作り話ですか。ちゃんと答えてください。それじゃ、チッキンオンの読者が満足しないですよ。この雑誌は熱心な音楽ファンが読む雑誌なんですから。
ビ:すいません。でもそんなプリプリしないで下さいよ。
記:プリプリしてるのはあなたです。
ビ:まあ、いいですよ。どうせ僕は。「メスシリンダー」はヒップホップと和音の融合っていうのがテーマだったんで、最初は上手く調和が取れずにボツになりそうな曲だったんですけど、それをプロトゥールスでいじくってノイジーにしたりドラムを三重に重ねたりして層を厚くしたらいい感じになったんですよ。これでいいんでしょ。どうせ僕は。
記:まあいいでしょう。僕はあの曲は22世紀まで残したいくらいの普遍的な名曲だと思ってるんです。日本で200万枚、アメリカで100万枚、プーケットで2万枚、ジャマイカでは40万枚売り上げている国境を越えるグローバルな売れ行きを展開している曲でもあります。だからずっと歌い継がれていってほしいな、と思っていまして。詩もいいですよね。「俺は実験用の二十日ネズミ/でも二十日も生きない/新しい名前をつけてくれ」っていう詩が切なくて泣けますね。
ビ:ああ、みんなそこがいいって云うんだよね。俺は「メスシリンダー/一気に火をつけんだ/違うそれは俺の尻だ」ってとこが好きですけどね。
記:ああ、そう。じゃあ、ニューアルバム「バスルーム」のお話にいってもいいでしょうか。このアルバムには「メスシリンダー」も収められていますが、このアルバムはどのような経緯で出来上がったものなのでしょう。僕は一足お先に聴かせて頂きましたが、非常に優れたポップソングでありながら、あなたの中のカオスも織り込んだ懐の深いアルバムだなと感じています。僕が仕入れた情報によるとなんでも自宅のバスルームを改築してスタジオにしてしまったとか。
ビ:ははは、そうなんですよ。風呂が大好きで、風呂に入ってるとすごくリラックスして、大抵、曲のインスピレーションって風呂に入ってるときに思いつく時が多いんですよ。だったら風呂をスタジオにしちまえって思ったの。エンジニアの人にも風呂に入ってる俺の側にいてもらって、ずっと取ってもらってたから。初回限定版には写真集のオマケがついてて俺の入浴シーンが満載ですよ。
記:それはいらねえけど。とてもビリーさんがニュートラルな心境でレコーディングに入られたっていうのは曲を聴けばよく伝わってきますね。かといって興奮しないわけではないのが素晴らしいです。
ビ:ありがとうございます。

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そんなプリプリしないで下さいよ。

記:今回のアルバムを制作する中で、あなたに影響を与えた人やものは何かありましたか。
ビ:バスルームには一曲一曲にストーリーがあって、アルバム全体を通すと、そこにさらに大きな一つのストーリーが浮かび上がってくるような作りになってるんだ。最初、製作スタッフ皆にそういう構想を打ち明けたら、マネージャーの女の子がぜひって薦めてくれたのが卍爆走隊のCDで、彼らの音楽にはとてもインスピレーションを受けたよ。特に「ファッキンデイ」って曲が最高なんだ。あとはソロをやるってことで参考にしたんだけど、ベックやスティングにも影響を受けたね。あ、それから今回のアルバムには一曲コステロに弾いてもらった曲があるんだ。「コレステロール」って曲なんだけど、ラップ部分の「これ捨てろ/これ捨てろというが捨てれない/溜まるコレステロール/憂さ晴らしのアルコール/レコードの針/コステロをこすってる」っていう部分では彼の「she」をサンプリングしてる。彼もこういう冗談が好きみたいで、快く了承してくれたよ。彼はしばらく日本を満喫してたね。メガネ屋の愛眼に行ったり、99ショップで百万くらい使い込んだり、銭湯に驚いてた。家にも一晩泊めてあげたよ。家のテレビがちっちゃいとか、君のケツはブリトニーばりにセクシーだ、とかさんざんいちゃもんつけて帰っていったよ。ただ家にメガネを忘れていって困ってるんだ。自慢したいけどひどい近眼で俺には合わないんだよ。
記:じゃあ、それは読者へのプレゼントにしましょう。コステロのメガネがほしい方は我が編集部までコメントを下さい。お待ちしております。
ビ:コステロ以外でもプロモはガイリッチーに撮ってもらったし、そういう憧れの人と仕事ができたのは誇りに思ってるよ。衣装はマドンナのお古だったけどね(笑)。影響を与えたものっていうのは具体的にはないけど、バスルームの改築はやっぱり一番影響あったんじゃないかな。リフォームしてる時が一番テンション上がったし。俺とにかく濡れ場が好きなんだよね。沼地でやっほいしたいんです。
記:沼地でやっほい?なんですか。それ。
ビ:俺にとっての合言葉みたいなものなんだけど、やっほいっていうのはへヴンみたいなものです。俺テンション上がるとやっほいって口走っちゃうの。だからやっほいはヘヴン。で、誰もがそこに行きたいんだけど、そこは実は同時に底なし沼でもあって、ハマると抜け出せなくなる。そんな快感を探してるんだよね。見たいような見ちゃいけないような。水戸黄門の由美かをる的なものっていうか。
記:非常に感覚的なことなんですね。なんとなくわかりました。しかし由美かをるとは例えが古いですね。このデジタルの時代に。今はもっといいものがいっぱいあるというのに。今度何か貸しますよ。
ビ:いや、その方が普遍的だということが伝わると思ったんです。でも貸して頂けるなら貸してください。その時はオフレコで。

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沼地でやっほいしたいんです。

記:ビリーさんのソロ第一作目は期待とは裏腹に売り上げ的には大コケだったじゃないですか。僕はこっち(バスルーム)の方がこんなに売れるのはおかしいと思ったんですけども。前作の方がロックサウンド全開で中高生にも伝わりやすいし、今回のはもっと大人好みするサウンドなんでここまで売れるとマーケットってどうなってんの?と正直思うんですよ。そのあたりはどう思われます。
ビ:あ、そう?前作は確かに勢いもあったし、ジャンルで云ったら明らかにロックに入るんだろうけど、それは表層的なものでしかなかったんだよね。まだ渋谷トナカイをひきづってたし、独自の音ではなかった。まあプロモーションを全然しなかったのもあるんだろうけど、一番売れなかった要因っていったら、全ての歌詞をレコ倫用語で歌ってて、ピーが入るんだよね。それで通しで聴くと48分中、ピーが36分入ってるんだよね。だから売れなくて当たり前ですよ。想定内。当時はそれが新しいロックだって思い込んでた(笑)。やっほいジャンキーになってたから。でも実際聴くと、ずっとピーだからロックもくそもなく破綻してるアルバムだったよ。ていうか聴けばわかるだろ。そんなの。
記:あえて聞いただけだよ。そんなマジに答えると思わなかったし。さて、前作よりも飛躍的にレベルアップしたこのアルバムをどんな人に聴いてほしいですか?
ビ:今回は不特定多数に向けて歌った歌ではないし、誰もが共感してくれるものではないと思ってる。でも今一番俺の気持ちをダイレクトに表現したものだし、わかるひとがわかってくれればいいな。今までついてきたファンにどう問われるかっていうより俺のこと知らない人が、すごくいい曲あるのよ、ビリーって人の曲でさー、って云って、えぇ、それ有名じゃん、お前知らないの?ビリーってさあ、バンド解散したあのビリーだろ、俺いっぱいCD持ってるよ、よかったら後でウチに来ない?聴かせてあげるよ、うん、行く行く、みたいな。そんな展開になってくれたら最高だよ。そのあと、その男女が俺の曲聴くことでラブになって沼地でやっほいになってくれたら更に最高だね。やっほい冥利に尽きるよ。
記:完全に妄想ですね。いつもそんなこと考えてるんですか。
ビ:うん。今も。あとはさっき止めたFTRが駐禁きられてないかってことが心配だよ。
記:どうしようもないですね。何か今回のアルバムでビリーさんの中で目指してるものが見えた気がしたんですけど。あれは錯覚だったのかな。何かこれからの方向性とか指針とか見えた気がしますか?何か音楽に関することが聞きたいんです。
ビ:えー、じゃまじめトークしちゃう?正直今回喉にポリープができてその手術もはさんだりしながらのレコーディングだったんですよ。だから本調子じゃなかったし、スケジュールも非常にタイトで、生みの苦しみも相当なものだったんだ。でもそういうのを言い訳にしたらいけないって思って、短い時間の中でも、できるだけ色んな所に行って色んなものを吸収しようとした。タイでポリスに追われたり、シカゴでタクシーに跳ねられたり、ブラジルで腰振ったり、インドで新薬の開発したりね。そういう音楽とできるだけかけ離れたことをすることで、逆に音楽への飢えや集中力を高めようとした。その結果、本当にやりたいことだけがろ過されるように残ったんだ。それが今回のアルバムにも取り入れられてる、民族から生まれた音楽のケチャとポップとの融合なんですよ。これが俺の新しい音楽、ケチャップと名付けた。
記:どうしようもないですね。何か今回のアルバムでビリーさんの中で目指してるものが見えた気がしたんですけど。あれは錯覚だったのかな。何かこれからの方向性とか指針とか見えた気がしますか?何か音楽に関することが聞きたいんです。
ビ:だからあ、正直今回喉にポリープができてその手術もはさんだりしながらのレコーディングだったんですよ。だから本調子じゃなかったし、スケジュールも非常にタイトで、生みの苦しみも相当なものだったんだ。でもそういうのを言い訳にしたらいけないって思って、短い時間の中でも、できるだけ色んな所に行って色んなものを吸収しようとした。タイでポリスに追われたり、シカゴでタクシーに跳ねられたり、ブラジルで腰振ったり、インドで新薬の開発したりね。そういう音楽とできるだけかけ離れたことをすることで、逆に音楽への飢えや集中力を高めようとした。その結果、本当にやりたいことだけがろ過されるように残ったんだ。それが今回のアルバムにも取り入れられてる、民族から生まれた音楽のケチャとポップとの融合なんですよ。これが俺の新しい音楽、ケチャップと名付けた。
記:どうしようもないですね。何か今回のアルバムでビリーさんの中で目指してるものが見えた気がしたんですけど。あれは錯覚だったのかな。何かこれからの方向性とか指針とか見えた気がしますか?何か音楽に関することが聞きたいんです。
ビ:あれ?さっきから同じ質問してません?これデジャヴですかね。
記:これが僕の開発した、どうしようもないゲストが来たときの新しい対処法、コピーアンドペーストです。
ビ:ありゃ。これは一本取られた。
一同:わっはっはっは。

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記:さっきからコーヒーばっかり飲んでるけど飽きません?
ビ:いやあ、熱いコーヒーが大好きでねえ。家でもコーヒーメーカー大活躍ですよ。すごくリラックスできるんだ。そんなときはノラ・ジョーンズを聴く。
記:どっか行きつけのコーヒー屋さんとかあります?僕も美味しい店探してて。
ビ:コーヒー豆はスタバで買うんですよ。ここ活字ででかくしといて。宣伝しとけばあとで何かもらえるかもしれないから。
記:ケチだなあ。わかったよ。じゃあ、あとは一曲一曲、ビリーさんに簡単に説明してもらいますからね。

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コーヒー豆はスタバで買うんですよ。

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ビリー、「バスルーム」全曲紹介。

1、沼地へようこそ
2、シャワー
3、夜のパイオニア
4、メスシリンダー
5、OK盆地
6、アフターファイブのヒップスター
7、desuyo
8、コレステロール
9、愛のサプリメント
10、ストーキング・シンキング
11、真紅のシンク
12、アデュー

1、沼地へようこそ
一曲目はやっぱり、沼地で始まるのがいいなと思って。具体的な言葉を挟まずに感覚的な言葉で詩を書いた。不安定で怪しげな匂いを漂わせたくて全部ファルセットで歌ってる。バックでピチャピチャ鳴っているように聞えるのは卵を割るぐちゃっていう音と女性コーラスをミックスして5倍速に早めたもの。
2、シャワー
一曲目が沼地を俯瞰で見つめているような曲だとしたら、この曲はその中に引きずり込まれてしまったような曲。ハードロックの激しい音の雨の中でシャウトしているイメージで歌った。俺の今までの曲の中で一番ハードコア。カート・コバーンが降りてきた気がした。
3、夜のパイオニア
ケチャとポップを絡めて、どこの国のものかわからないような曲にした。これからの俺の指針となっていくような曲。北海道に旅に行った時に、そこで出会った人々との交流の中でこの曲は生まれたんだ。そのまま寝かせておいたけど、どうしてもこの曲をアルバムに入れたくて、発売を延期してまで入れた。あの時のルンペンのおっちゃん元気かなあ。あの人の「生きてるっていいぞ。」って言葉、リアルだったなあ。
4、メスシリンダー
去年の年間ランキングでもダントツの一位だったんだよね。この曲。アッシャーがこないだ手紙をくれて、ぜひこの曲をカバーしたいって言ってきたんだ。もちろんOKだしたよ。こういう歌い継がれていくような曲を作るのも俺の使命だと思ってる。
5、OK盆地
奈良に帰省した時に、ふと浮かんだフレーズがあって、それをナイフで手に切り刻んだ。血がいっぱい出たけど痛い思いの方が忘れられないからね。そんなやり方してでも残したかった。大仏の前だったから人がたくさん集まってきて救急車まで呼ばれる始末。この曲のボーカルトラックがすごくセクシーで自分でも気に入ってる。
6、アフターファイブのヒップスター
これは自分の実体験を元に歌った曲。まだ俺がDTだった頃、受験に失敗してロッカーをガンガン殴ってたら拳に血がにじんできたんだ。夕焼けがドロドロに燃えてマグマのようだった日のことさ。若い頃って頭の中がすごく整理されてないよな。泣いて悔しくて仕方ないときでも、女のこと考えたり、腹が減ったりね。そういうユーモアとペーソスも交えた歌になってるよ。
7、desuyo
俺の口癖が「ですよ。」なんだけど、こういう言い回しをなぜするのか改めて考えてみると、たぶん、人とあんまり仲良くなったりするのが怖いんだろうな、と思ったんだ。人と人が近づきすぎると、自分の境界線があいまいになる。それはクリエイターとしては致命傷なことなんだ。だから冷たいようだけど自分を守るための線引きとしての「ですよ。」を歌っておきたかった。俺の無意識下の防衛本能。
8、コレステロール
これはさっきも言ったようにコステロとわきあいあいと作った曲。ところであのおっさん下ネタ大好きなんだぜ。バカ殿のDVDばっかり見て仕事しねえんだよ。
9、愛のサプリメント
ヘルニアの友達に捧げた応援歌。昔は弾けたやつだったのに最近めっきり元気がないんだ。とってもハッピーな曲で振り付けも楽しいからパーティーや花見でへヴィーローテーションすることを願ってるよ。「毛は生えたばかり/まだまだ大きくなれるよ。」っていう詩が俺なりの精一杯の優しさなのかな。この曲のプロモにはマイコーが友情出演してる。ムーンウォークも健在さ。
10、ストーキング・シンキング
この曲はストーカーしようと女の家に張り込んだ男が、9時間待って考え事してるうちに、そんな女のことはどうでもよくなっちゃったっていう、ポジティブなのかネガティブなのかわからない歌だ。ジャズっぽく仕上げてワインやタバコの似合いそうな大人の曲に仕上げた。ブルージーに始まるのに最終的にお祭り騒ぎになる変な曲。
11、真紅のシンク
死を予感させるようなグロくてバイオレンスな詩なんだけど、サウンドは流麗で美しいオーケストラ、そのギャップを狙った曲。六畳一間で暮らす麻薬の売人と売春婦の日常を歌ったフィクションソングさ。「全てが嘘でそれを愛してる/二つ並んだ歯ブラシが幸せのしるし」この詩を書き終えた時、尻の目にも涙だったよ。
12、アデュー
最後は明るい曲がいいな、と思って、ダンサンブルなラテンのリズムを取り入れた曲に仕上げた。パーカッションの代わりにケツをピシピシ叩いてる。この曲はクラブでガンガンかけてほしいね。何も考えずただただ踊れる曲だよ。やっぱりわかりやすいのっていいと思うんです。

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記:これからの表立った活動は何かありますか。
ビ:とりあえず、「バスルーム」を引っさげて武道館3デイズのライヴをやります。そのあと全国各地を回るのでツアーの準備に追われてますね。あと3月に新宿二丁目で同性愛推進キャンペーンとしてゲリラライヴをやる予定です。HGの格好で。
記:ほう。僕も武道館ライヴは取材で行くと思うので、楽しみにしています。何か面白い仕掛けとか今回はあるんですか。
ビ:秘密なんであまり云えないんですけど、巨大スクリーンにケツが映し出されて、会場がスプリンクラーで水浸しになります。湿度ムレムレになること請け合いですね。おっとこれ以上は云えない。
記:それだけで充分ですよ。さて、時間も迫ってきたので最後にファンの皆さんに何かメッセージをお願いします。
ビ:えー、ライヴ来てください。一緒に楽しみましょう。皆さんとやっほいの世界に浸りたいです。皆さんのお力でやっほいの境地へ連れてってください。アデュー、また会おうぜ。
記:それでは、ありがとうございました。
ビ:ありがとうございました。

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アデュー、また会おうぜ。
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  1. 2006/02/14(火) 00:56:02|
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