イラストレーター秋山亜軌の日記を中心としたブログです。イラストレーターとしての活動報告をはじめ、美術や映画、音楽の話、興味のある出来事など、幅広い話題を独自の意見を絡めて執筆しています。

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ITALIAN DINING WINNER’S

先日、池袋にある、ITALIAN DINING WINNER’Sにて、友達の誕生会を開催しました。
とはいえ、その子の誕生日は二月なので、なんと8ヶ月遅れの誕生会。
当初、意外性を狙って少し遅らせて「あれ?、俺の誕生会は?」と思ったころにサプライズがあるように、と皆で話していたのですが、僕の仲間内はリーダーシップ取れる子が少ないので、少しどころでなくなってしまい、僕がホストを担当することにしました。
僕の企画は、今年で二回目。一回目は「レッドフェザーの会」と云って、赤の服装で出席して、僕が書いた脚本通りの台詞とコーナーを進行するというものだったんですが(笑)、今回は「Yとチョコバナナ工場」と銘打って(Yは友達のイニシャル。)、チョコになぞらえて茶系の服装で出席してもらいました。タイトルはハロウィンの企画として行うもので友達の誕生会ではない、と思わせるためでもありました。
基本的な進行は前回と変わらず、脚本通りの進行なので、これだと遅れたのに企画として弱いので、今回は地の利を生かすことに。
そこで「ITALIAN DINING WINNER’S」という池袋に一軒しかない、ラジオDJがいるダイニングバーで開催しました。
ここかなりいいですよ。友達に教えてもらったんだけど、あんまり人に教えたくないくらい気に入りました。各テーブルに、リクエスト用紙が置いてあって、かけてほしい洋楽を一曲書いて、その曲をかけてほしい理由と、ペンネームを書いて、店員さんに渡すと、DJがそれを読んでかけてくれるんですよ。
店員さんのノリもいいし、毎日いろいろイベントやってるんで普段何の気なしに行っても楽しい。日曜はマジシャンが各テーブルを回って手品やってくれます。
僕らの席は、大人数用の二階席でロフトのような場所で、隠れ家的なムードもあり、DJブースのすぐ隣、いやはや最高でした。
それで、誕生日の本人が来る前に、皆に今日の趣旨を話して、DJが僕らのリクエストを読んで、そこで初めて、その子の誕生会だとわかるようにしたかった。
けっこう難易度高かったので、うまくいくまですごく僕はそわそわしてましたけど。
リクエストしようとしたポリスの「見つめていたい」が先に他のお客さんがリクエストして、かかってしまったり、店員さんが「今日はお誕生会ですか。」と口を滑らしたりした時は本当に焦りましたけど、そんな時は「ハッピーハロウィン!」と他の子が大声で云ってなんとか助かりました。
今回は特にDJさんがいい流れを作ってくれたので、すごく進行が上手くいきました。僕らのリクエスト、かなり放送に厳しいものだったに関わらず一語一句違わず、読み上げてくれて、そのあとその子本人のリクエストでディープパープルがかかって、それからリッキーマーティンがかかって、そこでその誕生日の子がHGになるっていう流れは完璧でした。
いやあ、友達がHGの服をプレゼントするのは知らなかったのに、僕の脚本でも誕生日の子にHGの台詞を読ませるくだりがあったので、感激しましたよ。偶然にもすごくいい流れができたなあ、と思って。
ただ、そのあとHGであまりに引っ張りすぎて、間延びしたのが唯一の反省点ですけど(笑)。そのあと考えてなかった。
ちなみに僕らがその子に贈った曲はカーペンターズの「トップオブザワールド」。その子のお尻が大きいのをいいことに、「ヒップオブザワールド」にして、かけてもらいました(笑)。
このお店は、ワインが美味しいらしいです。とにかくものすごく種類が豊富。僕らはコロナビールばっかり飲んでましたけど。
料理も美味しかったです。悪魔風なんたら、っていうお肉の料理がオススメ。
仕事帰りに少人数でちょっと一杯ひっかけるのもいいし、大勢で盛り上がるのにも最適じゃないかな。(その場合、予約した方がよし。)
いいですよ、このバー。

オマケ。
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  1. 2005/10/31(月) 19:55:14|
  2. フレンドシップ|
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XPとデジカメと。

えー、とうとうウチの98がイカれてしまいました。
だから最近更新少なめだったんですよ。起動するとパチっとね、瞬時に落ちてしまうわけですよ。おまけにピピピピっとしゃべるんです。
元々、イラレとフォトショを一緒に開くと止まるというポンコツだったし、バイトの時の社員さんに二万で売ってもらったやつだから、もう充分その命はまっとうしたと思うんです。
そこでやっと今日XPを買いました。ハードオフで買った中古だけど、ノートのくせに容量は前の4倍以上ですよ。杉村泰蔵ばりに素で喜んでしまいました。
すごい。早い。快適です。だって音が出るんですよ(笑)。うちの98は音関係壊滅状態で自分で作ったCDのプロモさえインターネットカフェまで行って見るしかなかったんだから。
DVDが見られるとかありえないですよ。文明の利器だなあ。正直まだ使いこなせてないけど、これ使うと今までよく98の彼とがんばってこれたなあと思いますよ。ブログとか書いてると止まってくれるなよと思いながらヒヤヒヤ、ソフトタッチで更新してましたからね。
あとはこの邪魔くさい98をどうやって処理するかですよ。使えないデスクトップなんてかさばるだけだ。
あと、デジカメもハードオフで買いました。有名な会社だけど、デジカメ分野にはあまり手を出してないような会社のです。だからものすごく安かった。でも、見た目がちっちゃくてかわいいし、動画もとれるので気に入ってます。ただ夜には弱い。ほとんど写らない。だから昼専門で使おうと思ってます。
どんどん新しいもの取り入れたい時期ですね。環境が変わるとやる気も起きてくる。


  1. 2005/10/29(土) 02:04:55|
  2. 日記|
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佐伯祐三展―芸術家への道―

先日ご近所、練馬区立美術館にて「佐伯祐三展―芸術家への道―」を見てきました。
自転車で朝早く行ったのですが、平日なのにものすごい人の入り。おじいさんおばあさんがほとんどなので、あまり祝日も平日もないのかもしれないけど、久しぶりに美術展でここまで混雑してるのみました。今年の美術展の中でもかなりの人数集客したんじゃないでしょうか。
それもそのはず、東京での佐伯祐三の大規模な個展は、1978年に東京国立近代美術館で開催した没後50年記念展以来の開催。27年ぶりの大回顧展なのです。
しかも入場料はたったの500円。油彩画・水彩画・関連資料等約140点を一堂に展示しているので、はっきりいって見ないと損。相当お得な美術展なのです。
前回、青木繁を好きな日本画家に挙げましたが、そしたら佐伯祐三もまた入れなくてはならない人ですね。この人の場合、早死しているけど、僕は天才というより努力の人ではなかったろうか、と思います。
今回の美術展を通して、最終的に見えてきたものは、この人の絵は確固たる自分のスタイルを見つけるまでの格闘の記録ではないか、ということでした。
何か一枚の作品がすごくよくて訴えてくるというよりは、全てを通すことによって佐伯という人がより浮き彫りになってくる、そういうタイプの美術展で、普段は全国にばらばらになっている作品が一同にかいしているからこそ、流れがわかるし、作品の変貌の歴史がわかる、そんなよさがありました。

佐伯祐三「裸婦」

佐伯祐三「パリ遠望」

まずは東京美術学校時代、第一次渡仏の頃の作品からスタート。
自画像が卒制のテーマだったらしく、ずらっと自画像が並んでいました。
正直な感想としてはこれはこれで面白いし、秀作ではあるのですが、この頃の絵はまだ学生らしく凡庸で、美術学校にいけばこれくらい描ける人はざらにいるなあ、という感じ。当たり前のようだけど、どんな有名画家にもこういう時代はあるんだよなあ、と改めて思いました。
この頃は、まだ印象派の画家を模倣している段階で、もちろん佐伯独自のスタイルなんてありません。ただ思ったのはすごく素直で、特に上の二枚、すぐわかるように、ルノワールとセザンヌを模倣しています。
そして第一次渡仏期に有名なエピソード、フォーヴィズムの画家、ヴラマンクとの出会いがあります。
先輩、里見勝蔵の紹介でヴラマンクと出会った佐伯は「アカデミック!」という怒声から始まり、一時間半に渡り、罵声を浴びせかけられます。
ゴッホを心の師と仰ぎ、正規の美術教育を受けずに独学で画家になったヴラマンクにとって佐伯のマニュアルに染まりきったお行儀のいい絵が許せなかったのです。

佐伯祐三「立てる自画像」

そしてひどく自尊心を傷つけられた佐伯は今までの作品を全てご破算にし、自分だけのスタイルを模索するため新たなスタートを切ります。その頃描いたのが、上の「立てる自画像」顔が塗りつぶされ、今までの自分を消して、新たな自分を探そう、という佐伯の決意が作品から読み取れます。

佐伯祐三「パリ雪景」

その後、ヴラマンクのジンクホワイトに黒と固有色を混合しながら、あらゆる物質を描き分ける技法を取り入れ、おつゆ描きと併用し、そこに勢いのある線を絡める、という描き方に変わっていきます。
モチーフは村や街頭などに変わり、今まで一枚の絵を仕上げるのに時間をかけていたのがスピードアップし、一気に描き上げるようになります。
プラス、この頃、佐伯はユトリロに傾倒し、石壁や建物、雨風に晒され、ペンキのはがれた剥き出しの壁、これらに心惹かれていきます。これが結局のちの佐伯のスタイルに大きく繋がっていくことになります。
それから一時帰国し、下落合の風景を描きます。実はつい最近、下落合で仕事してたので妙にタイムリーで嬉しかったです。だいぶ風景は変わっていますが、まだ木造の古い家や、もちろん電柱もありますし、なんとなく、昔はこうだったのかなあと情景を重ねてみることができました。
その前までパリの風景の絵だったので、いきなり下落合の古き良き日本の風景に変わると次元の違う異空間に落とされたような感覚があり、少し戸惑いました。佐伯にとってもそうだったろうなと思います。
そして第二次渡仏期。とうとう才能が暴れだします。

佐伯祐三「新聞屋」

佐伯祐三「ガス灯と広告」

佐伯の街頭を描く絵の中から、広告や新聞、看板の存在が浮き上がってきます。それはまるで街の中から自然と湧き出てきた音のように、佐伯の作品に出現します。

佐伯祐三「テラスの広告」

やがて個性の取っ掛かりとして、設けた広告だけではなく、椅子やらなにやら、全ての線が自由にリズムを奏でるようになります。

佐伯祐三「工場」

↑もうこうなると、佐伯の勢いは止まることはありません。ここまでくるともう、確固たる佐伯のスタイル。誰のマネでもない佐伯の個性を手に入れます。
しかし、その黄金時代は2年と続かずに、風邪をこじらせ喀血し、精神をきたし、30歳の若さでこの世を去ります。

と今回は一通り佐伯の人生を追うように書きました。さもないと、佐伯の絵を語るのは難しいなと思ったのでそうしました。
長くなっちゃうけど、実質的な感想はここからです。

青木繁の絵を見た時、未完成だからこそいい、と書きました。佐伯の時は、もっと踏み込んで考えて、完成させるっていうことは結果であって目的になってはいけないんだなと思いました。佐伯の絵は完成作なのですが、格闘の痕跡をそのまま残しています。封じ込めるようなタイプの作品ではありません。白鳥が優雅に泳いでいるところを描いたのではなく水面下で足をばたつかせているようなドタバタ感まで描くような、汗まみれ泥まみれの絵です。
そういうもがいている恥ずかしい部分や苦悩まで包み隠さず描く、だからこその力強さ、逞しさがあります。
時間をかけたからといっていい作品になるとは限らない。鮮度は失われるし、勢いも死んでしまう。その瞬間を描いたからこそ意味がありリアリティーに肉迫することができる。そんな教訓を得ました。佐伯の人生もまたその絵の定義に添うようにあったのかなと思いました。
技術的な面では、ペインティングナイフが活きてましたね。かなりのナイフ使いでした(笑)。分厚く引き伸ばしたり、ひっかいたり、多種多様に使われていました。船なんて一本でグイッと一気に描いたようです。筆に比べて大きく重厚に乗せられるので、迫力を出すのに効果的だなあと思いました。筆で描いているところとの差別化にもなる。2,3種類絵の具をチューブごとキャンバスにそのまま出してそれをナイフで伸ばして中途半端に色が混ざったまま、それを生かして完成させたようなものもありました。
油絵の具いいなあと思いました。アクリルじゃ、あそこまで重厚にはならない。モデリングペーストやメディウム使ってもなんか違うんだよなあ。ひび割れるし。
色は黒の訴える強さが尋常じゃなかったです。樹にも広告の文字にも使われてました。濁ってたりもするけど、油絵って水彩に比べると濁りがまだ気にならないな、と思った。茶系の色と緑、空は大抵グレー、基本的に暗い色調ではあるのですが、その中で部分的に明るい色を配して、あとは広告の文字を始め、線を乱舞させて画面にリズムを生んでいる。
線にはロートレックのような上手さはないけど、筆を動かすスピードの早さ、迷いのなさには圧倒されました。芸術にスピードって大事だな。
今回の美術展を見ながら、なぜ佐伯が広告や新聞、看板に着目したのかを考えていたのですが、その時はわからなかったんです。それから何日かして、ふと思いついたのですが、広告、新聞、看板に共通するのはモノでありながら、メッセージや情報を発信するものということではないでしょうか。
「これを買って。」とか「ここにきて。」とかそこに無造作にひしめき合うメッセージ。いわば街の声です。雑踏から生まれたメッセージ。
だから佐伯の風景画にはそこを歩く人の足音が聞こえ、メッセージを訴えてくる。街頭を描きながら、その実、そこに暮らす人々を描いている。
早くに亡くなってしまうと、かわいそうだとか無念だとか、とやかく言われるけど、僕は少なくとも死を迎える前の数年、佐伯は楽しんで絵を描いていたと思います。あれだけ自由に自分の全てをぶつけて描く絵が楽しくないわけはないと思うのです。

以下美術館レヴュー。

練馬区立美術館は本年10月1日、開館20周年を迎えます。そこで開館20周年記念として「佐伯祐三-芸術家への道-」展を開催いたします。佐伯祐三(1898~1928)の生涯は、大阪で生まれパリで亡くなるまでのわずか30年という短さでしたが、独自の油絵表現を獲得するために格闘するなかで生まれた数多くの作品は、亡くなってほぼ70年経った今も多くのファンを魅了しています。
また、短くも凝縮した芸術家としての人生は、日本の近代美術史を語る上で欠かせない存在となっています。また、佐伯のアトリエが今も残る下落合や、友人たちとの交友の舞台であった池袋・板橋など、佐伯の暮らした東京西北部は現在の練馬区周辺に位置しており、練馬区とゆかりある作家でもあります。本展では、これまで展示されなかった作品も含め、佐伯の貴重な油彩画・水彩画・関連資料等約140点を一堂に展示し、その画風の変遷や表現の比較などを行ないながら、佐伯が生涯をかけて追い求めたものは何だったのかを探ります。佐伯祐三の東京での大規模な展覧会は27年ぶりとなります。
  1. 2005/10/23(日) 11:21:19|
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K-1 WORLD MAX2005~世界王者対抗戦~

先日、地上波で「K-1 WORLD MAX2005~世界王者対抗戦~」を見ました。
割と出てる選手は好きな選手が多かったのですが、マッチメイクがイマイチだったなあ。(ザンビディス、所、レミギウス、ガオグライが特に好き。)
だって相手が弱いから、あっという間に決まっちゃったので、もっと見たかったのになあ、という感じです。(ガオグライは別だけど。)
特にザンビ、所は最近の試合がどれも面白かったので、相手によってはもっと面白くなったろうなあ、と思うのです。
ボクシング出身の選手は、もっとカットをちゃんと覚えてきてからリングに上げてほしいと思う。大東も、鈴木悟も。鈴木はまだマシだったけど、大東は一つもローをカット出来てなかった。ボクサーはパンチに自信があるだけに、それだけに賭けてくるようなところがあるけど、そのルールはサモア人にしか通用しない(笑)ですね。
もっとギリギリに追い込まれたザンビの試合が見たい。
所はもう、ポッとで扱いしちゃだめですよ。もう強いのは皆わかってるんだから、すごいのと当てちゃえ、と思います。相手が強いほど面白い試合をやってくれるはず、所は。
レミギウスはよかったけど、安廣ぐらいもっと早めにのしてほしかったですね。こんなもんじゃないんですよ。レミギウスは。立ち技で本格的にやってほしいと思います。もう総合出なくていい。グラウンド下手だから。
ガオグライは今年ついてないなあ。わざわざ階級落としたのに相手が悪かった。佐藤嘉洋選手初めて見たけど、あれは相当嫌な選手ですね。たぶん強いんでしょうよ。相手の個性を封じ込める選手はいい選手ですから。ガオグライのいいところが全部つぶされた試合だった。ただいかんせん地味だ。人気出なそうだなあ。
と、好きな選手の試合がイマイチ盛り上がりに欠けたので、他によかった選手を挙げるとクラウスと秋山かな。
クラウス、一時期もう落ち目かなと思ってたんですけど、最近また盛り返してきましたね。成長著しい。上手いし、バランスがいい。今回すごく落ち着いてたし攻撃が的確で、目がいいなと思った。マサトさえいなければ一番優勝に近い男ではないでしょうか。ついでに云うとブアカ―オはまだ若いからけっこう穴があると思う。
秋山はあくまで殴りで勝ちたかった、そういうサービス思考というかエゴの出し方が男って感じでカッコよかったです。思うんだけど、柔道家って、吉田もそうだけど殴りにいくじゃないですか、わざわざ。不利になるのに。
あれってたぶんある種の殴って倒すっていうわかりやすさへのジェラシーというかあこがれのようなものじゃないかと思うんです。締め上げるのってなんか地味じゃないですか、遠目には。そういうのも入ってると思うんですよね。
あとはメインですね。アンディーサワー対武田幸三。最初、またどうでもいいのメインに持ってきたよ、と思ってたんですが、意外に楽しめた。
というのもアンディーサワーが好きじゃないから。未だに優勝したのが信じられないくらいですから。あのプロレスでしか見かけないようなタイツみたいなスパッツが嫌いなのもあるし(笑)単に華がないから、かもしれないし、前回のトーナメントがすごく不服だったせいもあるかもしれないんですが、とにかく超合金の武田さんにやっちゃってくださいよ、という願いを委ねて、試合を見守りました。
惜しかった。実際勝てる雰囲気にあったと思うのです。ローがいい感じで効いてたし、フックもよかった。ただ、相手に詰められるとサワーは攻撃をまとめてくるので、前蹴りを挟んでもっと間合いを離すとよかったかもしれない。結局間合いを詰められたところから、負けモードに入ってしまった。
なんでサワーが打ち疲れるまで、待たないで反撃に出ちゃったんだろう。あそこは我慢するべきだった。惜しい、ほんと惜しい。
ところでどうでもいいことですが、あのサワーのダサいスパッツには足の状態をわからせなくする役目もあったんだなあ、なんて思いました。
あと今回もKIDさん、解説やっちゃいましたね。鈴木対ザンビの試合後に、「ローキックがキーポイントでしたねー。」なんてテレビの前の人なら誰でも云いそうなこと云ってました。もう喋っちゃ駄目だよって思った。友好的な須藤にも「フツウにやってフツウに勝ちます。」で終わらせたし。言葉のボキャブラリー少ないんだもん。戦ってるときはカッコいいのになあ。あ、そこがいいのか。
  1. 2005/10/15(土) 22:40:58|
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特集展示 青木繁―《海の幸》100年

先日、東京駅、八重洲通りを抜けて、石橋財団ブリヂストン美術館に行ってきました。
「特集展示 青木繁―《海の幸》100年」を見るためです。

青木繁「海の幸」

青木繁。日本画家で好きな画家を五人挙げよ、と言われたらまずこの人を入れないわけにはいかないと思います。とにかく細かい能書きは置いといて見ればわかるという、そういうタイプの絵です。
今回の特別展は代表作「海の幸」制作100年を記念して改めて、青木芸術に迫ろうという美術展です。
「海の幸」を見て一番感じることは、作品は無理に完成させるものではない、ということです。この絵は誰が見てもわかるほど未完成の作品です。キャンバス地が見えているし、構図線や下書きもばっちり目に見て取れるのです。
なのに青木自身の代表作であることは誰もが認めることであるし、重要文化財にも指定してあります。
その魅力はなんであるか、この絵が何故人の心を惹き付け離さないのか、その答えこそ未完成であることなんだと思います。
とにかく線が生きている。初期衝動を真空パックしたように絵が鮮度を保っている。絵自体に血が通っているように生命力を称えています。
もしこの絵が完成したものだったら、テクニックで封じ込めていくような作品だったら、これほどの勢いはなかったでしょう。
そしてこの絵は100年の中で変化を遂げています。青木が貧しかったことで、いい絵の具が買えなかったせいもあるのですが、経年による劣化、退色が起きています。青木自身の書き直しやその後、キャンバスが木枠から何度もはずされて張り直され、修復も少なくとも2度は行なわれています。
ムンクは絵が時間の中で人の手を渡り、変化していくことも含め、自分の作品は完成していく、というようなことを云っていましたが、そんなことを少し思い出しました。
青木の場合、どんな変化があろうと、この絵の持つ、コンクリートが剥き出しになったような無骨さ、男らしさ、力強さは揺らがない、そんな不動の自信のようなものさえ窺え、ほくそえんでいる青木の姿が目に浮かぶようでもありました。では、他の青木作品の感想にいってみましょう。

青木繁「大穴牟知命(おおあなむちのみこと)」

↑この絵は古事記にある物語を題材としたものです。兄たちに欺かれ、焼き石をつかまされて死んだ大穴牟知命をキサガイヒメとウムギヒメが蘇生させるシーン。こんなポーズで描けるのは見事だなあ、と思いました。

青木繁「わだつみのいろこの宮」

↑「海の幸」の三年後に産み落とされた、もう一つの重要文化財。
「海の幸」と同じく布良の海で着想されたとあります。これも古事記にある話を題材としたもので、兄から借りた釣針をなくした山幸彦が海底にある宮殿へとくだり、海神の娘、トヨタマヒメとその侍女に出会った場面を描いています。
「海の幸」が未完成の傑作だとすると、「わだつみのいろこの宮」は完成の傑作と云えるのではないかと思います。青木の絵の中では、驚くほど静かで深い美しさを感じる絵です。「海の幸」の荒々しさと好対照をなす、傑作です。

ポール・セザンヌ「サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」


ポール・セザンヌ「鉢と牛乳入れ」

↑青木の他にも、常設の絵画が素晴らしかったです。筆頭はこのセザンヌの絵。ここ何年かで異常にセザンヌ好きになったのですが、ブリヂストンでもやはり力強く存在感を放っていました。ポストカードで売ってなかったのですが、モネのベネチアを題材にした絵も、いつもの睡蓮とは違っていい感じでした。

ジョルジュ・ルオー「郊外のキリスト」

↑そしてルオー。今回の常設で一番よかったです。正直ルオーの絵をいいと思ったことはあまりないのですが、ブリヂストンのルオーのコレクションはセンスがいい。まるでルオーのための部屋とでもいうような小部屋にルオーの絵が3点飾ってあったのですが、どれも黒の絵の具が異様な強さを感じさせ、心のストライクゾーンにバシーンと入ってきました。ここを見ないでルオーを語るなかれ、ですね。椅子にこしかけて、「郊外のキリスト」をじっくり眺めていたんですが、動きたくなくなって、ここが自分の部屋ならどんなにいいことだろうと感じました。いい画家だったんですねえ。
他にはバッカス祭をテーマに描いたドニの絵もこの上ないほど華やかで素敵でした。ミュージカルのように、リズムを感じられる絵だった。
あとはジャコメッティの彫刻。強烈だなあ(笑)。森美術館でも今年はお目にかかれたけど、この人の彫刻ばっかり集めてくれたら相当面白い美術展になるだろうな。顔は縦にぺしゃんこ、体は横にぺしゃんこになってます。ぶっちゃけ、同じ部屋に飾られているピカソの彫刻がかわいそうでかわいそうでなりませんでした(笑)。目立ちすぎ。

藤田嗣治「猫のいる静物」


藤田嗣治「ドルドーニュの家」

↑日本画壇も負けてはいません。そうそうたるコレクションが揃っています。
浅井忠、黒田清輝、藤島武二、関根正二、藤田嗣治、佐伯祐三、岸田劉生、その他色々あります。
特に藤田の乳白色の絵肌と自由自在の細線に感動しました。海外の賞をソウナメにしただけあって、かなり独自性が強く、他では見る事のないオリジナリティにあふれた絵画です。岸田劉生は一点のみでしたが、存在感は充分で、かぼちゃを持った女が大地にたくましく立っている絵です。麗子像とはだいぶ雰囲気が違うのですが、この画家の選ぶモチーフはいつも面白いです。もっと色んな作品を見てみたい画家ですね。静物の重量感を描くのが大変上手な画家という印象です。

最後にブリヂストン美術館自体に関しての感想を書きます。本当に一流の美術館だと感じました。個人のコレクションがスタートなので小規模ではありますが、他の美術館に比べてコンセプトがとてもしっかりしていて明確だという印象です。お客様への気配りも万全を期しています。
まず美術館の内装が白で統一されていて、とても明るく綺麗です。1Fのフロアの奥に大きめのロッカーが用意されており、そこに荷物を預けてから鑑賞できるようになっています。
ミュージアムショップが非常に充実していて、ここでしか買えないグッズも用意してあり、かなりお洒落なアイデア商品が揃っています。美術館グッズってあまりほしいものないんだけど、ここのはすごくじっくり見てしまいました。ポストカードも50円で買えちゃいます。
ミュージアムショップの横にはティールームもついていて、待ち合わせをするもよし、帰りに感想を語らうもよしです。
エレベーターで2Fに上がると美術館。作品を守るための湿度、照明の調節はもちろん、無理に多くの作品展示をせず、適度な間隔をとってのレイアウトをしています。
小部屋で、区切って見せているので流れがわかりやすく、目が飽きるのを防いでくれます。各部屋で休む為の椅子も、他の美術館よりも多めに配置されているように感じました。
特にこちらの美術館でとても力を入れていると感じたのは、お客様にしっかり作品を理解して帰ってもらおうという心掛けです。
作品に関連した資料が充実していて、開館以来、土曜講座(毎週土曜日に行なわれる大学教授による美術・学術講演会)を続けています。
その他にも様々な企画、プログラム、コンサート、ギャラリートーク(開館日に毎日、美術館スタッフにより行われています。)などに力を入れています。

以下、美術館レヴュー。

青木繁(1882-1911)は、28歳という短い生涯に数々の優れた作品をのこし、明治浪漫主義美術の代表者として近代日本美術史に大きな足跡をのこした画家です。
とりわけ代表作《海の幸》(1904)は、その神話的な内容の豊かさと親しみやすいモニュメンタリティによってひろく愛されてきました。2004年には、この《海の幸》の制作100年を機に、東京文化財研究所の協力をえて、高精細デジタル画像や赤外線撮影による《海の幸》の光学的調査と青木の故郷福岡県久留米市と制作地である千葉県館山市布良の現地調査が行われました。
本展は、こうした調査の結果を紹介するとともに、《海の幸》および《わだつみのいろこの宮》《大穴牟知命》など、石橋美術館とブリヂストン美術館の所蔵による青木の作品約20点を一堂に展示し、青木芸術を改めて振り返るものです。
  1. 2005/10/11(火) 17:01:30|
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小旅行

昨日、万博に行ったメンバーで日帰りの小旅行をしました。
その前の晩に、ベトナムに行った友達の土産を肴に軽いホームパーティーじみたことをしてたんです。サンマや、なんたらヨンジャとかいうキムチのように辛いのをつまみながら、ビールとかバナナで作ったブランデーを飲んで。
プーケットに行った子もいて、そんな海外の話を聞きながら、写真を見てキレイだねーとか云って、そのホームパーティーはほんわかムードで進んだんです。
まあ、そのまま解散でもよかったんですけど、三連休ってことで余裕もあるし、泊まって行くことに。
そこの家主の子が次の日、他の友達とバーベキューの予定があったので、どのみち起きたら帰らなきゃいけなかったんですけど。
ところが次の日は雨で、バーベキューは中止になり、皆で遊べるようになったんです。
いったん帰った子が車で迎えに来てくれて、そいつで出かけることに。
かなり行き当たりばったりな展開で始まったドライブでしたが、こうなることを予想してか、しまいか、行くところは決まっていました。
それは世界最大の大仏を見に行くこと。車持ちの子が大仏や寺が大好きなのもあったし、久しぶりのドライブなので外は雨だったけど、皆ノリノリでした。
とりあえず、マックでテイクアウトして車内で昼食。昨夜のブランデーが胃を荒らしてて、思いのほか食が進まなかった。(と云いながら、ものすごい量食べたんですけどね。時間かけて。)
ではでは、今回の小旅行をダイジェストでどうぞ。

①「牛久大仏
茨城、牛久まで車を飛ばすと、森の中に巨大な大仏様がその姿を現しました。
あまりに巨大で思わず、笑ってしまったのですが、ものすごくインパクトがありました。高さ120メートル、総重量4000トン、あの奈良の大仏が手の平に乗ってしまう大きさというから驚きです。
田舎がこっちの方なので、ひょっとしたら小さい時に見たことあるのかもしれないんですが、こんなに大きな大仏様があったんですねえ。
なんというか、信仰の偉大さを感じました。信じる人、一人一人の気持ちが結実して、この天にも届く超高層大仏になった、そんな気がしました。色々考えるというよりは、あまりの大きさに遠近感が狂って、とにかくその巨大さに圧倒されるばかりでした。
神様がもしいるとするなら、それは僕らにとって計り知れないものであってほしいと思うんですよ。だからこのビジョンは一つの神様の姿としてはすごく正しいように思いました。
実際神様を見たらね、僕らにそれが理解できる範囲のものかはわからないと思うんですよ。ただただ、うわあって訳がわからなくなってしまう方がリアルかもしれない。いちいちこちらが思考を挟む余地のない迫力と存在感、それだけで充分、という気もします。
偶像崇拝っていうのは、ある意味神様を限定するし、手の届く範囲に持ってくることでもあり、人間にとって神様を都合のいいものにすることでもある。だから、イスラムの人は偶像崇拝禁止にもする。でもそこに存在するなら、見たい、触りたい、っていう心理もまた人間らしい部分であると思うんです。
そういう人間心理を反映したものとして、神様を見ると、面白いものだな、と思います。
8月15日には万燈会といってライトアップされるそうです。さぞきれいでスケールがでかいんだろうなあ。ぜひその姿も拝んでみたいものです。
そういえば、ここで友達が動物のフンを踏んで、車内が悪臭に満ちました。
目的を達成すると普通、全体のテンションて下がって、誰か寝だすものだけど、このハプニングのおかげで全体のテンションが下がることなく、子供ばりにう○こネタで盛り上がったのでした。一時間弱その話題だった気がします(笑)。けっこうう○こネタで話膨らむんだなあって意外でしたよ。
どうでもいいけど、この日の僕は自分でもびっくりするくらい笑いが冴えてました(自画自賛)。

②「成田山
お次は千葉県、成田山へ。成田山は日本の古き良き風情があってお泊りしたくなるような、行く人と行けばすごくロマンスが生まれそうな(笑)ところですね。仏教の難しいことはよくわからないけれど、そこには日本人として心に響くものがありました。無条件に体が震えたり、荘厳な何かに包まれる感じがあって、小雨が降っていたのも手伝ってか、すごく幻想的な雰囲気でした。
罰当たりな話ですが、小さい頃はお寺とか仏様とかは退屈なものでしかなくて、大人はなんでそういうところに行ったり、見たりするのが好きなんだろうって思っていたのですが、この年になってみると、よくわかる気がする。
子供の頃は感受性が鋭くて、大人になると鈍くなるというけど、子供より大人のほうが感じ方は広がってるんじゃないかと思いますね。
大人になると悩みが増えるし、過去もできるから、想像力の行き来ができるようになる。
子供にはまだ悩みもないし、過去がない分、遡って想像したり、何かに関連付けて発想したり出来なかったんだと思う。
ということで少し大人の贅沢した気分で、その日本の風情を満喫しました。
煩悩を断ち切るための長い階段を登って、月明かりを反射する池に渡された橋を歩く。池の中心の六角形の踊り場で雨の匂いに鼻を近づける。森林の涼しい空気と土の匂いも混じっている。
美しい詩のような世界がありました。
最近何かというと美術館ばかり行っていますが、四角い部屋と額で区切られた作品と違って、成田山は風景と一体になった美術館といった感じで、新鮮でした。壁がない世界で見る芸術作品というのは開放感があっていいものですね。
スケールが大きくて、目だけじゃなくて体全体で楽しめる。

③「鳥小屋
中目黒にあるモツ鍋のお店。店内には芸能人のサインがずらーっと並んでいます。ハセキョンとかはしのえみとかアヤパンとか。僕と同じくらい食いしん坊な女の子がいて、その子が教えてくれました。
ここはめちゃくちゃおいしかった。モツのくさみもなかったし、とにかく柔らかい。脂身も肉のそれとは違って、全然しつこくないしとろけるような感じ。
あまりおなか空いてなかったのに、箸が止まらなかったですからね。キャベツも甘くて柔らかくて、これは家で作れない、と思いました。ほんと、モツってこんなに柔らかいんだって思った。もっと噛み切れなくて臭くてっていうイメージでどちらかというと好んで食べるものではなかったんですが、全くの別物ですね。秘伝の汁も野菜やモツのダシとあいまって、深いコクを生み出していて最高でした。
できるまでにグツグツ煮込んで、待ちがあって、「はい、どうぞ」って店員さんが合図を出すと、皆いっせいに箸で突付きだす。その様がまさに「鳥小屋」なんだ、と思いました。
皆たまんなそうにしてましたね。テンション高いし、ドーピング打たれたマウスみたいに興奮してました。
もちろん皆で食べるからおいしいというのは云わずもがななんですが、食というのはいいものですよね。それを共有すると共通の記憶が残るわけですよ、お互いに。味も香りもそこに刻まれるから、ただの思い出と違って、なかなか薄れないわけですよ。だから家庭にはそれぞれの家庭の味があって時々懐かしくなったり、それがより強い絆になったりしているわけじゃないですか。田舎に帰る理由にもなったりして。
家族が集まって食事をとるってことはすごく幸せなことで、それができるできないで、その家族が幸せがどうか決まるくらい大きいターニングポイントになるんじゃないかなあ、なんて思います。
鍋っていうのは特に家族を連想させますよね。それに色んな個性がぶつかり合ってうまさを出す食べ物ですから、深い。煮立った中に投げ込まれて、時にはつぶしあうこともあるし、入った具材によって、味が変わり、時間と共にダシがどんどん出て行く、味は深みを帯びてハーモニーを奏でる。最初しゃきしゃきだった野菜はしなびていくけど柔らかくなりまろやかになる。まさに人生。
何云ってんだ、こいつって思うかもしれないですが(笑)そんな感じ。
全て平らげた後は、その全てのダシが抽出された汁の中にご飯を入れてそいつを頂く。唐辛子も少し入れて、アクセントを効かす。ここに至るまでの課程をご飯が吸い込んで、今までを見せてくれる。
なんて素敵な食べ物なんでしょう。しかも一人2500円で済む、安さ。素敵だ。また来よう。

ところで維持費が大変だ、とかなんとかで、友達がもうすぐ車を売るとか捨てるとか、云うので僕ら必死で引き止めてました。僕らにとっての今の心臓部分なので、そうはいくかと必死で戦っていくつもりです(笑)。負けないぞっ。やっぱり車持ってる男はかっこいい。
  1. 2005/10/10(月) 21:49:40|
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チャーリーとチョコレート工場

先日、やっと「チャーリーとチョコレート工場」を見ました。
元版の「夢のチョコレート工場」をすでに見てたので、大体の話の筋は知ってるんですが、それでも楽しめた。
元版もすごく面白いんですが、一番の大きな違いと云えば、やはり演出がずっと進化した点でしょうか。元版のセットははっきり言ってすごくちゃちい感じで、学芸会のセットみたいで、世界観を表現しきれてなかったんですが、今回はティムバートンがバリバリに作りこんでるのですごくチョコレート工場っていう世界がそこにあるように感じられた。
少しCG使い過ぎな感があって、そこは馴染んでなかった気がするんだけど、全体的には見事だった。リスがくるみを分別する部屋とか本物のチョコレートで作った川とか、すごかった。
ティムバートンのいつもの世界観を想像していると、ちょっと違うな、と思うかもしれない。今回はいつもの暗い酸性色で、細長いシルエット駆使して、っていうのとはちょっと違くて、とにかくカラフルでポップ。毒があったりかわいいのは今まで通りだけど、わかりやすく云うとシザーハンズで見せた、パステル調の街の感じかな。
いつもの感じはコープスブライドのためにとってあるのかも、なんて思いました。
そしてなんといっても、ジョニデさん。上手い。今までにないジョニさんの演技です。ウォンカの神経質で潔癖症で人に心を許さない性格や、お茶目な部分、ブラックな部分まで非常にわかりやすく演じています。
この人のすごいところは誰にでも変化がわかるように見せてくれるところ。正直演技の上手い下手っていうのはよっぽど下手でない限り何をもって上手いとするのか難しいと思うのですが、この人の演技は誰にでも違いがわかり、ウォンカという人が一発で理解できる演技。それが素晴らしい。
ジャックスパロウ船長もかなりハマッてたけど、今回もそれに劣らずハマッてます。ハサミ男と薬中と科学者、作家、宇宙人、殺し屋、何でもやっちゃう。でもその一つ一つが全然違う。変装がこんなに似合っちゃうのはいいですねー。
今回注目して見てほしいのは口元の演技。って注目しなくてもたぶんそこに目が行くと思うけど。すごくぎこちなくて人付き合い苦手そうな感じがよく出てる。あと字幕の方が絶対いい。声がやたらと裏返るんですが、そこもとってもウォンカらしい部分なので。
この映画見ながら思ってたんですが、やっぱりジョニさん目当てで見に来てる人が多いんだな。映画館の温度がジョニさんが登場するシーンで一気にボッと上がる感じなんですよ。歓声が上がるわけじゃないんですが、声ならぬ声を感じるというか。
金のチケットを手に入れた五人の子供が閉鎖されたチョコレート工場に入って、人形がウォンカのテーマを歌いながら燃えていくシーンで、ウォンカが登場して、「歌詞はやりすぎだけど、ラストが最高でしょ。」と言うところ、すっごいテンション上がった。きたーーーって。
この映画の他の見所としては、個性豊かな五人の子供たち。よくもまあ、こんなぴったりな子憎たらしい子供たち(笑)をキャスティングできたな、と思いました。あのファットボーイは最高でした。インパクトあった。
しかしあの子らが無事(?)生還したシーン、ここも笑いどころではあるんですが、あれがなかったらもっと恐ろしいトーンにも持っていける内容でもあるんですよね。「注文の多い料理店」みたいな感じで。あれはあれで怖い気もするんですが。童話ってけっこう恐ろしい話が多くて、子供がそういうのが好きなせいもあるのかなと思います。
ラストは元版の方がよかったかな。今回のはウォンカ親子の仲直りが描かれていたけど、あの部分はなくてもよかったかも。ウォンカの人見知りする性格を説明するような感じが少しくどかったかな。
それで何気に影の主役、ウンパルンパは最高です。ミュージカルの部分と笑いの部分を思い切り引っ張っていってくれます。あのへんてこな歌にノリノリのウォンカもイカしてます。元版では小人病の方たちがやってたけど、今回のウンパルンパ、もっとちっこい。そして同じ顔。子供らが脱落するたびいちいち出てきて笑かしてくれます。
なんだかんだ云って面白かったです。ジョニデの演技だけでも見る価値はありですよ。
  1. 2005/10/06(木) 18:52:24|
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マイブーム

ここんところ、美術展に行く率がとても多くてですね、気が付くと記事もそれに伴って美術の話に偏ってて、内容もお堅い感じになってきたので、たまには他の話もしようかな、なんて思ってます。
BBSも外しちゃったんで、探り探り書いてる感じなんですよね(笑)。これでいい?これでいいの?って。
だから今日はちょっとしたマイブームの話です。箇条書きで行きます。

① 最近のささやかな趣味としては仕事帰りに、おいしいラーメン屋を探すというのがあります。とりあえず青梅街道沿いのラーメン屋を制覇しようと思ってるんですけど。
僕がグルメというか、食いしん坊なのはけっこう知人の間では有名な話で、昔はパン派でおいしいパン屋探しをしてたんです。天然酵母のパンにも一時期ハマったし。
ところが最近は立ち仕事なんで塩分を体が欲しがるから、ラーメン派になりつつある。ラーメンておやつくらいの感覚で食べられるし、夕食にも差し支えないからいいなっていうのもあるんですが。僕だけでしょうか(笑)。
でも残念ながらまだ、すごくおいしいところには当たってない。
こないだ、環八でよく父が子供の時、連れてってくれたラーメン屋に行きました。もう十年ぶりくらいかな。昔はすごくおいしいと思ってたんですが、久しぶりに食べてみると、あれ、こんなもんだっけ、と思ってしまいました。
ラーメン屋の味も変わるし、僕の嗜好も変わるし、どっちのせいでおいしいと思えなかったのか、わからないけど時の流れは早いなあ、などとしみじみ感傷に浸ってました。

② 最近面白かった映画。「ジョゼと虎と魚たち」、「swing girls」。
邦画にハマッてるわけじゃないんですが、どういうわけか面白かったのは両方とも邦画ですね。もう有名な作品なので見た人たくさんいると思うんですが、見てない人がいたら、ぜひ見てください。
「ジョゼ~」は池脇千鶴がかなりいい演技してます。これは彼女のための映画ですね。面白いけど切ない。妻夫木君はいつも通りな感じだけど、この役はすごく合ってる。地で演じてるんじゃないかと思うほど、似合ってます。スケベでちょっとへたれでどこにでもいそうな若い男の子の役。この映画、世界観が不思議で大好き。
「swing girls」の方は笑いのセンスが最高ですね。すごくこの監督、見てる人のツボを押さえてくれて、サービス精神旺盛なので気持ちいいです。
それとビッグバンドの演奏が最高にカッコいいです。特にラストのソロパートが鳥肌立つくらいカッコいい。これ見ると楽器できるといいなって思います。
どっちもすごくオススメ。青さが突き抜けてます。でも暑苦しくなく、爽やかで笑えるところがいいです。

③ 最近聴いてる音楽。邦楽は例のブツを聴いております(I ■(love) Uのことね。)。洋楽はWILD HEARTSのベスト盤に(もう去年のサマソニでやられてからかなり長いこと聴いてます。単純にロックのよさを体現してるバンドです。とにかく楽しい。ギターサウンドなのに音がすごくカラフル。)、たまにCOLD PLAYの「X&Y」が入る感じ。寝る前は「Blue Trad」。

④ あとケーブルテレビで「深夜特急」(大沢たかおさんが世界中を旅する番組です。)の再放送がやってて、全部見ちゃいました。今度やってたらビデオ撮ろうかなって思ってるんですけど、もう旅したくなります。どうしようもなく。ドキュメントタッチのドラマなんだけど、大沢さんよくやったなあって思う。ガンジス川に浸かったり、アフガニスタンに入国したり、かなり危険なことしてます。いろんな国のいい面、悪い面をバランスよく見せてくれる良質の番組です。大沢さんも旅するうちにどんどん男前になってくのが不思議。やっぱり男は冒険しないとだめっすね。って云って実は海外行ったことない・・・。

⑤ 日本バスケが熱い。NBAはなんかずるい気がして一度も見たことが無いんだけど、この前キリンカップがやっててアジア大会だったんですが、優勝がトルコ、2位がリトアニア、3位日本、4位韓国でした。参加国4ヶ国中で。まあ正直日本の男子バスケ、弱いんです。世界ランク、今14位かな。
でもすごくそのアジア大会、接戦でですね、まるでスラムダンクばりの接戦で点差と云っても1点2点の差なんですよ。すごく面白くて、今ってバスケの戦国時代らしくてトップは今までずっとアメリカだったんだけど、もう明渡しちゃってて、どこが一位になってもおかしくない状況なんです。
そして来年世界大会が日本で行なわれることになってます。しかも決勝は埼玉スーパーアリーナ。少し見たい。
僕が注目してるのは五十嵐選手という、ガードで逆速攻が滅茶苦茶早くて、かなりの確立でディフェンスファウルを取れる選手。いかにもスポンサーがつきそうな女の子にモテそうな感じなんですが、どうなんでしょう。テレビで見てると相当身長が低く見えるんですが、公式のプロフィールを読むと180cmもあった。さすが日本代表チーム。そんなに小さい選手がいるわけもなく、ガードでも180、大きい人だと2メートル越えは当たり前の世界。
僕、中学時代166でオフェンスでしたからね(笑)。うーん残念。
  1. 2005/10/02(日) 12:54:41|
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